「油断すると惚れそう」。ぺこぱ松陰寺らが兼近のスター性を絶賛(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


ぼる塾・あんり「兼近さんは顔がカッコいいんじゃなくて中身がカッコいい」

『ホンマでっか!?TV』

ゲストにぼる塾、3時のヒロイン、ぺこぱ、フワちゃんらで「第七世代」の悩みを特集。ぼる塾は本来4人のユニットでブレーンである酒寄が育休中。「育休制度を勝手に作ったんですよ。誰が抜けても誰が入ってもいいシステムにしてる」とあんりが説明。ネタ作りはあんりが作って酒寄に渡して仕上げてもらうそう。田辺が番組の平場で言うセリフまで酒寄が考えているという。

そんなあんりと田辺、そして松陰寺は「油断すると兼近に惚れそう」と言う。「かねちはマジでカッコいい。同じ芸人として見ててもスター。スター性が群を抜いてる」と絶賛する松陰寺。

田辺は5~6年前にEXITとのユニットコントライブを回想。「そのときに、兼近が私にブスって言わなきゃいけない台本があって、そしたら『僕は田辺さんのことをブスだなんて思ってないんで、これは言えません』って言ったんですよ」と。あんりも「兼近さんは顔がカッコいいんじゃなくて中身がカッコいい」。5~6年前はまだまだ「ブスイジリ」は普通にあった時期のはず。しかもライブだったらよけいに。そんなときにナチュラルにブスイジリを拒否する兼近は、やっぱり時代の「スター」なんだろうなと思う。

「そんな人気者を私なんかが好きになっちゃいけないと思うんですよ。兼近さんにときめいたときに『ヤバイ、ヤバイ』と思ってすぐりんたろー。さんの顔を見る」とあんり。田辺も「後輩好きになるなんてヤバイと思って兼近のおかっぱ時代を一生懸命思い出す」と言うとさんまが「好きになるのはいいんちゃうか?」と返す。田辺「いや、ダメよ、苦しいわよ、そんなの」。

『千鳥のクセがスゴいネタGP』

今回の千鳥の衣装は「とある有名人のガチ私服」。ノブは武田修宏。大悟は誰だと思う?と問われ「クリス(松村)かなと思った」と大正解を導き出す。「なんで武田さんとクリスさんなのかはわかりません」とノブ。このあと、ネタで出てくるとかでもないという。大悟「なんの手間?」。

グランプリになったのは歌うま小学生の加藤礼愛と見取り図・盛山のコラボ。彼女が歌う「タマシイレボリューション」に、R-指定に顔が似てるというだけでラップを乗せる盛山。最初のほうはいわゆる素人ラップな感じだったけど、後半、ラップで大喜利を畳みかけるところは見事だった。なだぎのディラン・マッケイ復活もうれしい。予告によると次回、ディラン&キャサリンが登場するみたいなので楽しみ!

ABEMA『しくじり学園 お笑い研究部』

吉村の代わりに相方の徳井。むしろこの企画に彼がいなかったことが不思議なくらいキレッキレ。本編が始まる前から「今の吉村がいるのは『しくじり先生』のおかげ」「自分の立ち位置を変えたのは若林くんがきっかけ」「若林には到底敵わないと気づいて若林を前に自分は受け答えをするスタンスに変えた」「その結果、バラエティ(出演)が増えた」と持論を展開する。これを聞いていた若林も「競ってる感じが最初はあったけど、違うスペースを走るようになった」と同調。

今回の企画は「ジョイマンとは何なのかを考える」。芸人の中には「いつもどこかにジョイマンがいる」という若林だが『ミラクル9』で「○○マン」のコンビ名を答える問題で誰も答えられなかった“事件”を紹介。これに徳井は「出てこなくて当然」と言い放つ。12年前のセ・リーグのホームラン王の写真を出されても野球ファン以外はわからない。野球に興味がない人がわかるのはメジャーレベル。お笑いでいえば「MCレベル」だけだと。いちいち説得力がものすごい。

記憶に残るようなネタが欲しいというジョイマンにも「記憶に残るようなネタって誰の何? そんなネタないんじゃない?」「春日も形を変えていってるから残ってる」「一本の槍で仕事が残るなんて単純に考えが甘い」と断罪。

「ふたりの根底にあるのはスベるのが怖過ぎるということ。そんなのは10年目で終わりですよ。スベってもいいからガッと前に出る。その積み重ね。それができないなら辞めていただくしかない」。そうして「自分の核は何?」と問いただす。研究部員役だけど完全に「先生」だった。

今日観たい番組:『タモリ倶楽部』半年ぶりの「空耳アワー復活祭」後編など

『かりそめ天国』(テレ朝)「今週の川口浩探検隊」スタート。

『脱力タイムズ』(フジ)はコロチキ・ナダル&伊藤沙莉。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)は「空耳アワー復活祭」後編。

『金曜日のスマイルたちへ』(TBS)に神木隆之介。

『ダウンタウンなう』(フジ)に森山未來、伊藤沙莉。

『A-Studio+』(TBS)に井ノ原快彦。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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