『おげんさんといっしょ』ダンスだけの6分間など「文化の日」らしい文化的な多幸感(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。

高畑充希「想像して隙間を埋めれる、観る人の数だけ思うことが違う」

『おげんさんといっしょ』

昨年同様、仕事の関係でスタジオで見させていただいた。ありがたい。「ばらばら」から始まり「うちで踊ろう」で終わる最高の構成。今聴く「ばらばら」のよさ! 歌詞の意味が変わって聴こえてくる。

そして、お父さん・高畑充希が歌う「She Used To Be Mine」の歌声と表現力がすご過ぎて一瞬で空気が変わった。ミュージカルの舞台を想起させる2階建てのセットと相まって、本当に鳥肌モノだった。

NHKで放送された『夢であいましょう ~上を向いて歩こう特集~』での“ダンスだけのシーン”で泣けたという星野源。「なんて豊かなんだと思って。今、テレビの中で、ダンスだけを5分ぐらい観るってないでしょ?」と企画し、実現した「ELEVENPLAY」の約6分間にわたるダンスパート。

普通の番組なら間違いなく、おげんさんたちにカメラを向けて「ダンスを観ている表情」をワイプで抜いたりするけど、それを一切せず、ただただダンスを映すことに集中したのがスゴい。その後の高畑の感想もよかった。

「今、テレビ観てるとね、全部説明してくれるじゃない? いろんなことを。全部教えてもらえちゃうけど、ダンスだけ観るって、それぞれが観ながらいろんなことを想像して隙間を埋めれるじゃない? 観る人の数だけ思うことが違ったんだなと思って。めっちゃ素敵でした」

最後はファミリーみんなで歌う「うちで踊ろう」。終盤のめちゃくちゃなハミングが重なり合っていく瞬間がすべてを象徴していた。本当に豊かで「文化の日」らしく文化的で多幸感あふれる90分だった。

『激レアさん』

「超おっちょこちょいのダメダメOLだったのに字が上手いだけで人生が逆転した人」として書道アーティストの原愛梨、「ある日道で拾った1通の封筒のおかげで人生が大逆転した俳優」として松尾諭。いずれもほかの番組や自身のエッセイなどで紹介されていたりしたけど、やっぱりこの番組の切り口や語り口は見やすくておもしろい。

大ブレイク最中の井川遥のボディガードのようなことをやっていた松尾。その際、「癒やし系」の象徴だった井川に「松尾さんは癒やし系」と言われたそうで、つまり「日本の『癒やし』の頂点」だったと。ちょうどゲストパネラーに塚地。「何本か塚地さんに(役を)取られてる」と松尾。塚地「(この系譜の)トップには六角さんがいる(笑)」。

『しくじり先生』

コロコロチキチキペッパーズの授業。ネタはもちろん、ナダルの芸名からギャグ、衣装に至るまですべてが西野の案なのだという。同様に春日をプロデュースした若林は西野に共感するが、ナダル側の澤部は「全然、西野の気持ちはわからないね、俺は」とキッパリ。

今日観たい番組:「第6回替え歌最強トーナメント」など

『有吉の壁』(日テレ)は「巨大雑貨店で笑わせろ」など。放送終了後には「KOUGU維新」生配信も。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)レイザーラモンRG、どぶろっく、友近、神奈月、くっきー!、さや香、SAKURAI、ハリウッドザコシショウによる「第6回替え歌最強トーナメント」など。

『バナナサンド』(TBS)にくっきー!。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。