野田クリスタル『リネージュ』の経験から「詫び石とかやめろ」と提言(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


『鬼滅の刃』、『リネージュ』、同人漫画――好きなものへのさまざまな対峙の仕方

『勇者ああああ』

番組の良心企画「ゲーマーの異常な愛情」。企画の説明VTRにヤマグチクエストの映像を使うのもこの番組の良心を感じさせる。そのすぐあと、プレゼンのときに出た話を受けて「トップリードに何があったかは各々に調べてもらうとして」というナレーションも平気で入れるのだけど。

この企画のエース・ノブオはプライム帯だからということで舎弟キャラで登場し、『ニーア レプリカント』をプレゼン。相変わらず、彼のプレゼンが絶品でプレイしてみたくなる。

野田クリスタルは、中学・高校時代1日10時間以上はやっていたという『リネージュ』をプレゼン。オンラインゲームの先駆けで昔は本当に手作り、手探りだったと語り「プレイヤーたちの地獄の修業によって作り上げた世界」と解説。ゲームバランスもおかしく、レベル51から52に上げるまで1年かかったそう。あるユーザーが計算するとレベルMAXの150にするためには「13万年かかる」と。

野田「今は開発側がちょっとミスやバグがあったら『はい、詫び石頂戴』って。『は?』ですよ」「運営が期待にそぐわないことをするかもしれないけど、あんまり怒るなと。詫び石とかやめろと」。

『99人の壁』

「アニメSP」ということで「壁」はアニメ・マンガの関係者。そんな中でジャンル『鬼滅の刃』で挑戦の12歳の少女。セリフを暗記しているのはもちろん、アニメを観ながらそれぞれのキャラクターの出演時間を計測する愛の深さ。「グハッとくる」「ご飯3杯いけますね」など語彙がいかにもな感じなのも愛らしい。

そして唯一のグランドスラム達成で、念願だった声優の花江夏樹に対面。「ヤバイです」「直視できない」「尊いが過ぎるぞ」と“好き”が爆発しているのも、とても幸せな気持ちになった。花江に炭治郎のセリフをアレンジした言葉を言ってもらい泣いている姿にもらい泣き。

『ねほりんぱぽりん』

「同人漫画家」3人が登場。企画として「浦島太郎」をテーマに同人漫画を描いてもらうという試みがおもしろかった。ひとりは浦島を地上で待つ彼女の物語を描き、ひとりは竜宮城での乙姫との童話では描かれないエロシーンを、ひとりは玉手箱で老化するのをすんでのところで助ける擬人化し美青年となった亀とのBLを描く。

「同人誌は性癖のカルテ」というようにその嗜好の違いがよく表れていてとてもよかった。「誰かの地雷は誰かの主食」「多様性を認めなきゃ楽しめない趣味」という同人誌。それを聞きYOUが「幕張メッセ級のところで全員が性癖を出し合ってるのに争わないって、スゴいことですよね」と語ると、山里「成熟してるんですよ。自分の思うものと違うものに対して、俺と違うじゃないかって怒ることがいかに物を楽しむ上で損をしているかってことを知ってるってことですね」。

好きなものへのさまざまな対峙の仕方を感じられた日だった。

今日観たい番組:『Love music』に銀杏BOYZ・峯田和伸が登場

『シンパイ賞!!』(テレ朝)は「宮下草薙の抱える“芸人として致命的なシンパイ”」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)は「ノブに香水を歌わせたいんじゃ!!」。

『ガキの使い』(日テレ)は「遠藤ドッキリクイズ」。

『日向坂で会いましょう』(テレ東)は「春日俊彰の所沢フレンドリーパーク」。

『関ジャム』(テレ朝)は矢沢永吉特集。

『Love music』(フジ)に銀杏BOYZ・峯田和伸。

『おしゃれイズム』(日テレ)に永作博美。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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