霜降り・せいや、心配になるほど自分を追い込みバンジー挑戦「罪悪感に押された」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


なかなか飛べず、自分を責めて鼓舞するせいや

『霜降りバラエティ』

せいやのバンジージャンプ後編。「お前(粗品)に迷惑かけたわ」「俺のせいで仕事とかCM飛んだのに、俺だけ飛ばんのはなしやな!」「コンビとして俺が体張っていくから、お前は体張らんでええと思わしたい!」と自分を鼓舞するせいや。せいやは「体張るのは自分」と思っているようだけど、霜降りの場合は両方がそれをまったく種類の違うリアクションでできるのが魅力でもあると思う。

いよいよ飛ぶ流れになり、カウントダウンを始めるも飛べず「ダメだ!」「俺はまだてめぇがかわいいのかよ!」と自分を責めるせいや。粗品が「あの一件があって、いろんな仕事が確かに飛んだけど、俺は霜バラが残ってるから大満足や! そんな霜バラでお前のおもしろいところ見せてくれ!」と励ますと、「Zoomの件があった」「仕事できてることが幸せ」「行け行け行ってまえ」と自分に言い聞かすように繰り返すせいや。この自分へのエグい追い込み方はおもしろいけど、ちょっと心配になってしまうほど。

すると最後は「あいつにあんだけ迷惑かけたやんけ」と呟きカウントダウンしないまま飛ぶ。今回は誰かに押されず自分で飛べた(前回はインストラクターに押されて飛んだ)と讃えられると、せいや「罪悪感に押された」。

『あちこちオードリー』

ニューヨーク屋敷は「対峙したときに、俺らうしろに逃げてまう。“今日は1回やめとこ”になってまう人生です、ずっと。前に逃げれるヤツもビビってるやろうけど、『はい!』って言い切れるヤツにずーっと憧れてます」と言う。わりと自信満々な1軍キャラだと思っていたので意外。

「最後のダウンタウン世代」だと言う嶋佐は、いよいよ『ダウンタウンDX』出演という当日に大発熱したそう。屋敷「嶋佐、発熱したとき、助かったぁって。もちろん残念ですけど」。春日「大試合に行かなくてもいいもんね」。

この大きな仕事が流れてしまったときの「残念」と「助かった」が入り混じった感情、ものすごく共感する。松本の番組でMCを務めたこともある若林も「すっごい気持ちわかる」と同意。そういうときは「番組の企画にしか集中しなかった」と語る。「あと、『今日で俺の人生終わり』って思う。『もう全部終わり』って思ってやるしかない」。

『おかべろ』

ゲストはキングコング。梶原がYouTubeを始めて「おもろなった」と言う西野。それまでいろんな人に気を遣ってがんばり過ぎてた、と。「腐ってた」とYouTubeを始める前を振り返る梶原が「西野に出会ったころに戻った」と言うと、「わかる!」と西野。相方である梶原の変化に、誰よりもうれしそうなのがいい。梶原「高校生のときの自分がこんなんでした」。

西野が絵本を描くきっかけになったのはタモリの言葉というのは有名だが、そのディティールが西野から語られる。「いきなり(タモリさんから)電話がかかってきて『今日夜、空いてるか?』って。ホントにそのためだけの会。『お前、絵描け』って。すっごい背中押してくださいました。こういう絵本描こうと思いますって言ったら、(ロケハンで行く屋久島までの)飛行機を取ってくださった」。さらに「これとこれは見とけって、絵の切り抜きを集めてファイルにしてくださった」と。

ちょっとひと言勧めただけだと思っていたけど、こんなにもがっつり、親身になってサポートしていたとは! 「だから下手なことできないなって」と西野。岡村「俺なんか『お前は暗い!』って言われた(笑)」。

今日観たい番組:漫画の同人誌テーマの『ねほりんぱほりん』など

『有吉の壁』(日テレ)にもう中学生が初参戦。

『ねほりんぱほりん』(Eテレ)は漫画の同人誌。

『歴史秘話ヒストリア』番外編『挫折秘話ブルーヒストリア』(NHK)MCはバカリズム。

『バナナサンド』(TBS)に指原莉乃。

『相棒 season19』(テレ朝)、波瑠主演『#リモラブ』(日テレ)。

『2020年の銀杏BOYZ』(フジ)が地上波放送。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。