あいみょん、オザケンに「うちのお父さんにめっちゃ似てる」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


オザケン、あいみょんに「20代の僕に顔が似てる」

『Love music』

あいみょんと小沢健二の対談。相思相愛っぷりがすごい。「(あいみょんの)歌詞だけ読んじゃいます」という小沢に、うれしいと喜ぶあいみょんは「読み物として成立する歌詞」を書きたいと、歌詞カードも段落をつけたり、「」(カギカッコ)や「!」をつけてこだわっていると語る。自身の歌詞にも「!」がよく出てくることに触れた上で、小沢「歌詞を書くとき、歌詞を書いてる人――歌詞っぽい歌詞を書いてる人がいるんですよね。僕は歌詞を書けない。歌詞を書こうと思ったことはない」。

さらに小沢は彼女へのシンパシーを「20代の僕に顔が似てる」と表現。これに対し「すごい思いたかったです。好きなアーティストさんとどこか共通点があればいいと思って生きてた」と感激するあいみょん。「めちゃめちゃ余談なんですけど」と前置きしつつ「うちのお父さんにめっちゃ似てるんですよ」と照れ笑いしながら言うあいみょんがとてもチャーミングだった。

この対談のためにびっしりとメモを書いて来ていたあいみょん。その1枚が最後にチラッと映ったけど、どうしても止めて読んでしまう。そこには「私の好きな曲」が書き連ねられていて、たとえば「ある光」については、「元彼と車の中でよく聴いていた曲…『連れてって街に棲む音メロディー』『心の中にある光』ケンカしててもこの曲が流れると気分が良くなる。」と、とても個人的でいい。

『クイズ!THE違和感』

前回のSPで優勝した宮下草薙が久々の登場。「これで宮下草薙が優勝したら撮り直します」と本気で勝ちにくる宮下をノブが牽制するも、宮下は矢継ぎ早に早押しを押していく。マジ顔の宮下が映るたび「宮下だよ!」「もうしゃべんな!」と嘆くノブとの攻防が楽しい。が、中盤以降、しばらくボタンを押さなくなってしまった宮下に、大悟「宮下、ホンマに黙ってどうする?」。

終盤に追い上げてトップ争いに食い込む宮下草薙。ここぞというときに宮下が押すと「宮下だぁ!」とノブ。惜しくも優勝に手が届かず「あと一歩及ばずというところで……」と敗者の弁を述べる宮下に、大悟「オリンピックか!」、ノブ「もう来ないでください」。

チビノブくんを邪険にする流れもそうだけど、瞬時に目線を作り、それをどんどん増幅させて笑いにする千鳥を中心としたチームプレイが見事過ぎる。

『有田ジェネレーション』

「ファンキージェネレーション」に空気階段。「借金あるんだから腹から声出せ! 声が小せぇ!」「金借りるときのやり方が姑息だ! 眠いときに借りに来んな!」と声を張り興奮気味にディスるかたまりに対し、「眠くてもお前だろ? 眠かったらお前じゃねぇのか、じゃあ?」などと冷静にアンサーするもぐらという構図がおもしろい。

ボクシングを習うも『はじめの一歩』の技を練習しているというディスに、「じゃあお前が教えろよボクシング/俺はお前をボコボコにするためにボクシング習ってるんだ」とかたまり。かつてのバイト先、デリヘリのドライバーが元プロボクサーで、習ったことがあるというもぐらが左ジャブの打ち方をレクチャーし、それを素直に習うかたまり、というところで「ドーン」と終了の合図。小峠「『ドーン』じゃないよ!」、有田「ボクシング教え始めたら終わり」。

「エキシビジョン」としてダイアンが登場。「家庭教師をつけてたのに受験に失敗」とユースケがディスったのをきっかけに、津田が「それまでにお前はいつも毎日俺の家に来てた/ほんで毎日俺のおかんの作ったご飯を食べてたでも俺はまだ聞いてない」と待ってました!の流れ。

「そう! おかんに対する『ごちそうさん』を!」。「『ごちそうさん』言って」と「こんな大きな卵焼き」の攻防がなんでこんなにもおもしろいのか。正直、シオマリアッチ不在の中で「ファンキージェネレーション」をやるのはちょっとモヤモヤするのだけど、それを吹き飛ばしてしまう破壊力。津田「お母さんはバイト先で近所の人に『あんたの相方さんはごちそうさんを言わへんかったの?』って言われてる(笑)」。

今日観たい番組:テレ朝深夜『にゅーくりぃむ』『シタランドTV』『イグナッツ!!』がスタート

『アメトーーク!』(テレ朝)、3時間SPで「踊りたくない芸人」「鉄道ファンクラブ」。

『霜降りバラエティ』(テレ朝)。せいや、バンジー克服企画。

『チマタの噺』(テレ東)は峯田和伸の後編&坂崎幸之助。

『あちこちオードリー』(テレ東)にニューヨーク、岡田結実。

『にゅーくりぃむ』『シタランドTV』、EXIT×Creepy Nutsの『イグナッツ!!』(いずれもテレ朝)がスタート。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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