「おしまいDEATH!」はやっぱり香川照之のアドリブだった(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


『半沢直樹』生放送みたいな番組はもっとあっていい

『半沢直樹の恩返し』

第8話の撮影が間に合わなかったということで、苦肉の策の生放送。「ちょっとねぇ、いったいどうしてこういうことになったの? 白状しちゃいなさいよぉ」という黒崎(片岡愛之助)が、半沢(堺雅人)と渡真利(及川光博)に詰め寄る半沢コントから始まるという大サービス。当然、児嶋は「あれを撮る時間があったら本編撮れるんじゃないか?」とツッコミ。

半沢の「お・ね・が・い・し・ま・す」や大和田(香川照之)の「おしまいDEATH!」がやっぱり台本にはないアドリブだったという話や、普通カメラを回さないテストから本番同様メイクなどをしてカメラを回すなどと興味深い話連発。「DEATH!」を浴びたあとの未公開映像で堺雅人が「試練だ……試練のシーズンが始まった」と呟いていたのが印象的だった。

曽根崎(佃典彦)に「さぁ」「さぁ」と大和田・半沢が詰め寄るのは歌舞伎の「繰り上げ」と呼ばれる手法。ほかにもカットされたものの歌舞伎の常套句が使われて、その解説や実演を愛之助と香川がするというファン垂涎のシーンも。今回はイレギュラーな放送だろうし、ドラマの種類にもよるだろうけど、こういう番組はもっとあっていいはず。

『アニメソング総選挙』

先日の『アメトーーク!』でアンガールズ田中が「コミック」を「コミックス」、「アニメ」を「アニメーション」とちゃんと言っていたのをケンコバから「偉いな」と指摘されていたが、この日ゲストだった上川隆也も「アニメーション」とちゃんと言ってた。

「オーケストラ」も「オーケストレーション」だし『マクロス』も『超時空要塞マクロス』と略さず言う。今回の出演者はそれほどアニメに詳しい人がおらず、番宣ゲストのはずの上川が孤軍奮闘でさまざまな時代、ジャンルのアニメをしっかり解説していて素晴らしかった。

この手のランキングではもう長い間、『新世紀エヴァンゲリオン』の「残酷な天使のテーゼ」が絶対王者として君臨していて、結局今回も1位だったわけだけど、今回は『鬼滅の刃』の「紅蓮華」がもしかしたら逆転するかもという勢いがあったし、実際、『エヴァ』同様、意外にも全世代で上位に支持されていて、肉薄していた。

あと、どうしてもこの集計法だと、高齢層は「ド定番」なものが上位になり、若年層はコアな熱いファン層がいる作品が上位になってしまうので、ちょうどその中間くらいの曲がすっぽりと抜けてしまいがちだなと改めて思った。

『石橋、薪を焚べる』

松本隆がゲストの後編。「一番うれしかったときは?」という問いに、松本は「(KinKi Kidsの)『硝子の少年』が売れたときかな」とちょっと意外な答え。「その前にブランクがあったんですよ。その間に全部、秋元さんのところに行っちゃったんで(笑)」。

実はとんねるずが15~20年前に、大滝詠一に曲を書いてもらったことがあるという驚きの裏話も石橋から語られる。「大滝さんのかっこいい曲、ぜひお願いします」と石橋が頼むと、「石橋くんの言ってるような曲は書けないんだよなぁ」と一度は断るも渋々了承。

1カ月後、スタジオにミュージシャンや作詞担当の糸井重里も集まり、曲が披露されると「これはいったい……?」とあまりにイメージと違う曲に絶句したという。「だから言ったろ? こういうのしか今は書けないんだよ」とこの曲はボツとなり「わかった、全部買い取るから」と大滝は全費用を自ら負担したそう。松本「そういう男気があるんだよね」。

今日観たい番組:『スジナシ』に市村正親など

『クイズ!THE違和感』(TBS)。ゲスト解答者は土屋太鳳、出川哲朗、加藤史帆&齊藤京子(日向坂46)、麒麟・川島ら。

『しゃべくり007』(日テレ)にチョコレートプラネット、鬼頭明里。

『しくじり先生』(テレ朝)、伊集院光による「セガ」後編。

『スジナシ』(TBS)に市村正親。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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