坂元裕二と角田晃広(東京03)「怒られながら食べる」で共通するふたりの天才(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


まったくタイプが違うふたりによる「食べる」話

『テレビ千鳥』。大悟は「こんなに後悔したことはねえ。ふたりの芸人を殺してしまいました」と、平子と金田に深い傷を与えてしまった「アメトーーク!大反省会」を反省。平子は登場するなり、『アメトーーク!』ではカットされたVTRをオンエアしたことを「使ったな?」と抗議。芸人のイジりで嫌だと感じたことはないという平子だが「スタッフ主体のイジりが嫌なんだよ。スタッフ主体だと大さじ2杯分多いのよ」と言う。金田とは「あの日から友達になった」。

今回は失敗して変な空気になったりしたら一旦収録を止めてエスケープし、裏で作戦会議をするシステムを採用。それが妙に可笑しい。金田のターンにもかかわらず、平子がしゃべりつづけていると「平子さんの番じゃない」と大悟がストップして裏に行き「スタッフさんも嫌~な気持ちになる」と諭す。「だったら一発目で(金田が)強いワードぶつけてこないと……」と苦し紛れに反論する平子に、金田「俺のせいにするのは違う」。平子の魅力(ダメな部分も含めて)が出まくっていておもしろかった。

『石橋、薪を焚べる』に脚本家の坂元裕二。『とんねるずのオールナイトニッポン』のリスナーで、フジテレビのヤングシナリオ賞で大賞を獲ってフジテレビに行けばとんねるずに会えると思い脚本家に。そうしたら本当に2年後、山田良明(フジテレビのプロデューサー)に連れられて行った六本木の店で石橋貴明に会えたそう。初めて使った業界の“コネ”も、とんねるずのラフォーレでのライブチケットだったという。

『東京ラブストーリー』を書いたときは「バイト感覚だった」ため、数年後には図書館司書を目指して休業。大学受験をしようとするも1日中ゲームに明け暮れ、5年後には貯金が2万円になり、脚本家に復帰。石橋も「そんな人生ある?」と驚く人生。

「いいシーン、いい台詞を1個1個積み重ねるのが一番。あんまり大きく考えない」「古いって言われるのが一番怖いから、10代の人が観るものを作ろうと目標を立てることが、自分が常に新しくいるための第一歩」と語る一方で、突然、彼女に怒られている最中にポケットの中に入れていた唐揚げを食べたら怒られた話をし始めたり、「大抵の食べ物は歩きながら食べたほうがうまい」などと言い出す坂元。坂元裕二ドラマに出てきそうなキャラクターのまんま!

『あちこちオードリー』、ゲストが先輩だとしゃべらなくなる春日が「今日の人は(特に)無理!」という東京03、バカリズムがゲスト。角田が以前組んでいたプラスドライバーを「関東一ダサいトリオ」だったとバカリズム。おもしろいけど、笑いのとり方がダサかったそう。「その価値観(ダサいかダサくないか)は、この世代はめちゃくちゃあった」。

アルファルファ時代、『オンエアバトル』などでも活躍していたが「(審査員の)お客さんを笑わすようにって方向でネタを考えてた。そうなると自分たちが何がおもしろいのかわかんなくなってきちゃって」限界を感じるようになったと回想する飯塚。そんなときにプラスドライバーが解散し、角田と組み東京03を結成。「始めはボケかと思った」とバカリズムが言うほど周囲からは理解されなかったが、センスの笑いをやっていたアルファルファに対し、「角ちゃんはセンスとかじゃない。ぼそっと言った本音がすごくおもしろい」と感じたと飯塚。角田「本人はセンスで言ってる気でいたけどね」。

「おぎやはぎの登場で人力舎がガラッと変わった」という話には「東京のライブシーンの物語ができるとしたら、1番人気出るキャラクター」と評す若林。本当にこの時期のこの周辺の物語を、オークラを狂言回し的な主人公としてドラマ化してほしいと改めて思う。その上にはボキャブラ世代。楽屋では「縮こまりながらもみんなトガってるから、みんな“俺が一番おもしろい”と思っちゃってる」とバカリズムが回想する時代。めちゃくちゃいい青春群像劇になりそう。

あと、終盤には角田が「怒られながらポッキーを食べてた」という話も。坂元裕二と角田晃広、タイプがまったく違うふたりの天才が「怒られながら食べる」話を連続で聞くことになるとは。

今日観たい番組:『水ダウ』はクロちゃんのドミノ企画

『有吉の壁』(日テレ)は「有名人が集まるお蕎麦屋さん」「学園ドラマの壁を越えろ面白ヤンキー大集合」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)はクロちゃんのドミノ企画。平子らも登場。

『TOKIOカケル』(フジ)に小池栄子。

『バナナサンド』(TBS)にヒロミ。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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