『ロンドンハーツ』と『あちこちオードリー』で「パンサーの一大ドキュメント」を見た(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


絶妙なバランスで個性が成り立っている稀有なトリオ、それがパンサー

昨日は、パンサーの一大ドキュメントを見たような1日だった。春日に「1+1+1が掛け算でも引き算でもなくちゃんと3」のトリオと評されたパンサーだけど、それは言い換えれば、絶妙なバランスでそれぞれバラバラな個性がそのまま成り立っている稀有なトリオだということ。それが存分に発揮されていた。

『ロンドンハーツ』

まず『ロンドンハーツ』では、「一夜限りのコヨーテ復活」。以前、パンサーに新メンバーを入れるという尾形に対するドッキリを敢行したが、想定外にも尾形が新メンバーのモッくんを気に入り、前向きに。ドッキリだと知らされて落胆していた。

コロナの影響もあり中途半端な終わり方になってしまっていたこともあってか、改めて一夜限りで「コヨーテ」(4人組のグループ名。尾形が命名)を復活させようというもの。この企画をサプライズで知らされた尾形。喜ぶかと思いきや「一夜限りなんだ……」と落胆。が、「モッくんが会いたがってた」と言われると、パッとうれしそうになる。どこまでもまっすぐ。

番組では仕かけ人であるはずのふたり(向井、菅)がスタッフと打ち合わせをする模様を隠し撮り。ザキヤマは「ふたりを隠し撮りしたら本当に信頼を失いますよ」「こういう感じじゃないと興奮しないんですか? いつか(淳は)自分を隠し撮りし始めるんじゃ?」とツッコミ。この企画では終始、抑制的な態度を貫くザキヤマが印象的。

その打ち合わせでは、番組上嫌がっているだけで、コヨーテに乗り気な可能性もあるということでふたりの本音を探る。

「その瞬間のキラメキってあるじゃないですか。モッくんが入るというスペシャル感でとんでもないウケ方をする可能性もある。何を頑固に3人でやろうとしてるんだって意見も出てくるんじゃないか」と冷静に不安を語る向井。

視聴者からはともかくまわりの芸人からもコヨーテのほうがいいという意見があるため「間違ってるのが俺らって可能性もある」と菅。冷静で客観視できているからこそ、逆に暗中模索して揺れ動くふたり。

視聴者投票すると、という仮定の話になると「危ない、危ない! 俺も視聴者だったらコヨーテに入れてる(笑)」と向井。必要なときには入ってもらうという案には前向きになったり、「過ごしてきた時間とか、関係性とか」と「ずっと一緒にいる」という重みに思いを馳せ、やっぱり3人でと結論を出したり、とても本音の詰まった興味深いものだった。

4人でのネタの打ち合わせでは、普段はアイデアなどはほとんど出すことがない尾形が積極的に意見を出していき、活性化。そんななかで「一夜限りのお祭り」を強調されると尾形は激昂。「それはわかんないじゃん! 先のことなんて誰もわからない。決めつけないで。(3人に)戻るとか言うなよ、マジで!」「お祭りはつづくかもしれねえじゃん!」。

そしてまさかの次週につづく。

『あちこちオードリー』

『あちこちオードリー』では向井の悩みが爆発。「俺とか向井くんって顔とか体格が全然おもしろくないじゃん。自分たちで言うのはなんだけど、考えてることは悪くなかったとして、俺たちがやると全然ウケないときない?」と言う若林に、「客観的な向井が見てもおもしろくない」と同調する向井はどんどんヒートアップ。「こういう裏側話す系でシャシャッてる向井も嫌いなんです。こんなところで目立つ芸人になりたいと思って入って来てないじゃないですか。一生満たされない気持ちで芸人やってるんですよ、今!」。

ちなみに「芸風や役割と見た目(体格)」という話は、ちょうどこの日、YouTubeで配信された『小川のせせらぎTV』でもみなみかわたちが「(まわりと)コミュニケーションを取る担当がデカイと怖いから困る」と言っていて、「なるほどなあ」と思ったばかりだった。

「『俺のほうがお笑い好きなんだけどねえー!』って思うときない?」と聞く若林に、向井は「わかります。お笑い好きだけど、愛してくれてないなあって。片想いだなあって」「でも、(お笑い界に)入って好きだから辞めたくないんですよ。食えてるし。辞めないために自分のマックスをどう叩き出せるかっていうのをやってるだけ」と「お笑いに片想い」という思いをぶつける。

『有吉の壁』などを見ても、その覚悟がわかっているから“物語”として見て胸が熱くなるという若林に、「(そんなこと考えずに)笑ってりゃいいんだよ」と言う春日や尾形。これに対し若林は「尾形と春日にはわからない。お前たちはお笑いに愛されてるから!」。

さらに向井の吐露は止まらず、かつてアイドル的な人気だった時代は先輩たちから笑いの「道具」(「“フリ”ね」と春日)にされていたことに憤っていたが、第七世代が出てきたあと、彼らを自分が「道具」にしていることに気づき「俺が一番嫌だった先輩にもなっているっていう悲しさで」泣いたという。こうした胸の内を初めて聞いた尾形「すごいですね……向井」。

『スッキリ』

「クイズッス」に錦鯉。25年ほど前、札幌吉本時代に極楽とんぼに一度会ったことがあるという長谷川。当時の写真を見て加藤「でも俺、顔覚えてるかもしれない! けっこうしゃべったんだよ。ずいぶん風貌変わっちゃって(笑)」。

今日観たい番組:チュートリアル徳井が地上波復帰する『東野・岡村の旅猿』

『有吉の壁』(日テレ)は2時間SP。「一般人の壁を越えろ!さよならとしまえんSP」。「ブレイク芸人選手権」ではパーカーJrが最終回とのこと。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)は、「『冠特番』ということで喜んで受けたオファーが『世界の冠を紹介する』という特番のいちパネラーだったとしても『だったらやめます』とは言い出しづらい説」「ロケで共演者を全く笑わせないの逆に難しい説」「プロの歌手なら色ナシ臭いアリ空気砲食らっても一切表情を変えることなく歌いきれる説」。

山田孝之による『植物に学ぶ生存戦略』(Eテレ)、第4弾。

『バナナサンド』(TBS)にケンドーコバヤシ。

『お願い!ランキング』(テレ朝)「太田白山」にトム・ブラウン。

『ひかくてきファンです!』(テレ朝)はフワちゃんファン。

『東野・岡村の旅猿』(日テレ)でチュートリアル徳井が地上波復帰。

『それって!?実際どうなの課』(日テレ)は森川葵がヨーヨーに挑戦。

濱田岳主演『働かざる者たち』(テレ東)が開始。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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