ホリプロ創業者・堀威夫「すべてのジャンルで聖人君子を求めるのは、国として少し幼くないか」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


「テレビ画面の向こう側にいるお客さんは、非常にセンサーの高い人たち」

『週刊フジテレビ批評』、ホリプロ創業者・堀威夫の貴重なインタビュー。美空ひばりが全盛時代、デパートに買い物に行って「物の値段がわからない」ということが新聞報道で、スーパースターとはこういうものだという美談として出た。けれど、山口百恵や森昌子の時代になったら「物の値段がわからなかったら、あいつはバカだということになる」と時代の変化を感じ、「テレビ局に入るまでは制服で行きなさい」と指示したそう。「テレビ画面の向こう側にいるお客さんは、そういうことを感じ取ってくれる非常にセンサーの高い人たち」だと。

さらに時代の空気は変わり、現在の日本は「世の中がすべてのジャンルに対して聖人君子を求めている」のではないか。「これは国としては少し幼くないかなと」と堀は言う。多面性を認め、本業さえきっちりやっていれば、ほかの部分の欠点やミスは当然あるものとして許容するのが大人の態度じゃないかと。この「幼い」という形容には、とてもしっくりきた。

『乃木坂工事中』では「リベンジゲーム対決」の後半戦。掛橋と金川がバナナマンと『ファイヤープロレスリング』で対戦。今回は最新作『ファイヤープロレスリング ワールド』で。スタッフ作成のエディットレスラー「日村勇紀」が、手足が妙に細くてキモおもしろい。試合時間も20分超え(シングルマッチではけっこう長め)で大盛り上がり。『ファイプロ』好きとしてはうれしい。現在の『ファイプロ』は、レスラーを自分で作れるだけではなく、パーツや技までも自作できて無限に遊べるので、ぜひみんなやってほしい。

『MIU404』、第7話再放送&特別企画ということで星野源、綾野剛、米津玄師の鼎談。綾野が米津を「ヨネ」と呼んでいるのがツボだった。「子供のころ好きだった遊びは?」という質問に、「深夜番組を親に隠れてこっそり観るのが好きだった」と答える星野。「最終目的は土曜深夜の『ギルガメッシュないと』なんだけど、その『ギルガメッシュないと』の前にはめちゃくちゃ怖い海外ドラマが入ってて。そこですごい学んだのは、エッチなものを観るためには怖いものを経ないといけないんだって。それのためだけに生きてた」。

そして、現在自分たちが作っているものについて星野「誰かがそれはよけいなものと言うかもしれないけれど、俺たちはそのよけいなものを命賭けて作ってる」。

『くりぃむナンチャラ』。あたかもおもしろそうな架空の映画を、それらしくプレゼンする企画。挑戦するのは麒麟・川島、オズワルド伊藤と有田。有田が出す「テキサスのアマリロ映画祭」とか「(主人公の)正平と元子」というキーワードに、「テリー&ドリーからだろ」「ジャイアント馬場夫妻じゃねえか」とすかさずツッコむ上田と川島が無性に可笑しい。

今日観たい番組:脚本・宮藤官九郎、主演・生田斗真のドラマ『JOKE~2022パニック配信!』

宮藤官九郎脚本の『JOKE~2022パニック配信!』(NHK)。主演は生田斗真。

『第7キングダム』(日テレ)、ゴールデン2時間SP。出川哲朗、ダチョウ倶楽部も登場。

『有田ジェネレーション』(TBS)は「ミュータントアングラ芸人リモート生態調査」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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