『水ダウ』の「古今東西知名度ランキング」アンダー60で唯一トップ10に入る中居正広の凄まじさ(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


元SMAPはいずれもほかのジャニーズ勢よりも上位にランクイン

『水曜日のダウンタウン』、「SNS投稿をバズらせて…ネットニュースに載るまで帰れません」。ほかの挑戦者が露悪的な方向にいくなか、フワちゃんだけがずっとポジティブな内容のネタを提供していてさすがだった。あの素晴らしい都庁前の写真もこの説のものだったのか!と先週の予告で驚いたけど、ほかの投稿も印象的で覚えていたものばかり。一応、早くニュースになったほうが勝ちみたいな勝負だったのだけど、明らかにこの企画の“勝者”は3人目に抜けたフワちゃん。さらば森田への協力の仕方もおもしろくて、優しくて、粋。フワちゃん「『水曜日のダウンタウン』に必要なこういう部分をあたしが補ってる!」。

芸能人・スポーツ選手はもちろん歴史上の偉人も含めた日本人の「古今東西知名度ランキング」。この番組はこういうランキングものも設定が絶妙だからとてもおもしろい。やっぱり藤井健太郎は“ルールの人”だなと改めて思う。内村光良(70位)より南原清隆(57位)のほうが上位なんだとか、千原ジュニア(56位、意外と高い!)と出川哲朗(54位)に挟まれる長嶋茂雄(55位、意外と低い!)とか、石田純一(48位)がそんなに高いのか!とか、若い人に小石田純一に間違えられる石原裕次郎(81位)とか語りどころ満載。

歴史上の偉人トップは織田信長(10位)、その上には北島三郎、志村けん、中居正広、和田アキ子、ビートたけし、明石家さんま、安倍晋三、黒柳徹子とつづく。60歳超えが並ぶなか、ベスト10に入る中居の凄まじさ(元SMAPは、28位・草彅、32位・木村、33位・香取、42位・稲垣といずれもほかのジャニーズタレントより上位にランクイン)。そして1位はタモリ。『いいとも』終了から6年あまり経ってもいまだ知名度衰えず。

「団長vs春日 我慢頂上決戦」どこまでもマジな団長と、どこまでも「春日」というキャラクターを貫く春日の対比がおもしろかった。

『有吉の壁』、「一般人の壁」で今回印象的だったのは、きつね。オードリーとミスター都市伝説の関をモノマネ。「吊り橋効果ゼロ!」とひと言でオトすとにかく明るい安村の切れ味も見事だった。KabeEats選手権は「ヒゲがバカだと思ってたら、ヒゲじゃないほうもバカ」と有吉が評すどぶろっくや、怪力を活かした狂気のモノボケをするトム・ブラウン、太田が体を張ったジャンポケなどハズれなくおもしろかった。

『霜降りミキXIT』、ゲストは又吉直樹。「又吉さんの本から芸人なろうと思って、今自分の番組を持たせてもらってそこに又吉さんが来る。It’s a dream!」と兼近。「本のタイトル&書き出し選手権」にボケなしで回答するEXITに「EXITは吉本興業所属ではないの?」とツッコむ昴生、兼近は「笑えないことがおもしろくないことだとは決まってない」。

「キス」「走る」を使った「恋愛」をテーマにした“ペライチ小説”を書くという課題で、メンバーの作品への又吉の深読み批評芸が冴え渡る。そんななかで「白い大きな部屋で30人あまりの半裸の男たちがズラッと締麗に横並びに整列している。正装しているものもいるがそのものたちは『これは間違えてしまった』という顔をしている」という書き出しで始まるせいやの小説「こくはく」が出色だった。

物語自体も不条理SF的な味わいでおもしろいのだけど、文体も小説をよく読んでいそうな人のそれだった(実際どれくらい読んでいるかはわからないけど)。「中にはカブトムシを口に咥えている男もいる。乳首を地図記号の工場のように書き加えているものもいる」と、平易な語彙を使いながらも不条理な世界観を端的に表現している。このせいやと兼近の作品を高く評価する又吉。兼近は「もういいよ、この番組終わっても!」「これが両思いになったときの気持ちなんだ」と歓喜。

今日観たい番組:又吉直樹脚本のドラマ&ドキュメント『不要不急の銀河』など

又吉直樹脚本のドラマ&ドキュメント『不要不急の銀河』(NHK)放送。出演はリリー・フランキー、夏帆ら。

『勇者ああああ』(テレ東)は「芸能史とセットで覚えるゲーム年表」でスクウェア・エニックス史とビックスモールン史。

『アウト×デラックス』(フジ)に室井滋。

『アメトーーク!』(テレ朝)はNON STYLE石田&アジアン馬場園&空気階段・鈴木もぐら&霜降り明星せいや&平野ノラ&スタンダップコーギー奥村うどんで「団地で育った芸人」。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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