「子供にも一家団らんにも興味がない」50代記者。再婚後に子供を作ったワケとは【#13後編/ぼくたち、親になる】
子を持つ男親に、親になったことによる生活・自意識・人生観の変化を、匿名で赤裸々に独白してもらうルポルタージュ連載「ぼくたち、親になる」。聞き手は、離婚男性の匿名インタビュー集『ぼくたちの離婚』(角川新書)の著者であり、自身にも2歳の子供がいる稲田豊史氏。
全13回続いた本連載も今回で終了。最終回は、新聞記者の50代男性。長年「子供はいらない」と強く思っていたが、再婚後に子供を作った理由とは。
新聞社の文化部記者である加古川学さん(仮名、51歳)は、35歳の時に同い年の久美さん(仮名)と「子供は作らない」という前提で結婚する。しかし5年後、久美さんは心変わりして「子供が欲しい」と言い出し、かつ加古川さんに仕事の休業を迫ったことで夫婦関係が悪化。その後5年間にわたり夫婦関係外来に通うも、離婚した。
一方、加古川さんは久美さんと別居中に、17歳年下の茜さんと交際をスタート。結婚する気はなかったが、茜さんからは「子供が欲しいから結婚したい」と迫られる。
【書籍版の刊行により、この記事の公開は終了しました】
連載「ぼくたち、親になる」書籍化
約1年続いた本連載の書籍化が決定。書籍版では、QJWebで掲載した全13回に加え、書き下ろしのボーナストラックも収録されています。
【連載「ぼくたち、親になる」】
子を持つ男親に、親になったことによる生活・自意識・人生観の変化を匿名で赤裸々に語ってもらう、独白形式のルポルタージュ。どんな語りも遮らず、価値判断を排し、傾聴に徹し、男親たちの言葉にとことん向き合うことでそのメンタリティを掘り下げ、分断の本質を探る。ここで明かされる「ものすごい本音」の数々は、けっして特別で極端な声ではない(かもしれない)。
本連載を通して描きたいこと:この匿名取材の果てには、何が待っているのか?
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