過去最多の6017組が出場した『M-1グランプリ2021』は、錦鯉の優勝で閉幕。松本人志が「最後の最後は一番バカに入れようと思った」とコメントしたように、バカバカしさ全開の漫才で栄冠を手にした。
しかし、その直後に行われた優勝者会見では、苦楽を共にした相方への感謝をまっすぐに語る姿があった。
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「辞めようかと思ってたとき、渡辺さんが誘ってくれたから」
優勝の率直な気持ちを聞かれ、渡辺隆は「夢のようでまだ、全然実感が湧いてない。本当に現実かなって感じ」とコメント。一方、長谷川雅紀は「優勝という結果が出たときに相方が僕に抱きついてきて、耳元で『ありがとう』って言ったんです。それで涙があふれてきちゃって。しかも普段、人に『ありがとう』って言える人じゃないから、よけいにギャップにやられて」と、涙の理由を語った。
昨年の決勝では、4位に終わった錦鯉。そこからの1年で、審査員からも「昨年とは雲泥の差」と称賛を受けたように今年は一段とネタに磨きをかけてきた。渡辺は今回のネタについて「昨年、松本さんに『パチンコはやらないから、パチンコのネタがわからない』って言われたんで、合コンはやってるかなと思って、合コンを題材に作ってきました」と明かす。
さらに今年は、事務所の先輩であるハリウッドザコシショウとバイきんぐにネタを直接観てもらい、アドバイスをもらったという。長谷川は「それが優勝につながったんだと思う。本当に感謝しかない」と先輩たちへ感謝を述べた。
「今、一番感謝を伝えたい人は?」と聞かれ、長谷川は「僕は相方の渡辺さんです。錦鯉を結成するとき、すでに渡辺さんが33歳で、僕が40歳だったんです。前のコンビが解散して、もう辞めようかなと思ってたときに渡辺さんが誘ってくれて40歳のときに錦鯉を結成した。時間はかかりましたけど、50歳でこういったかたちになったっていうのは渡辺さんのおかげです」と相方への感謝を伝える。
対して渡辺も「組んでよかった~って感じですね」と感慨深い表情を浮かべた。
歴代最年長の50歳での『M-1』チャンピオンとなった長谷川。今後の目標については「僕はなんにしろスタートが遅いので、自分のせいでズルズル時間がかかっちゃったと思う。ただ、ダウンタウンの松本人志さんの名言で『魂は歳を取らない』というのがあるんですけど、おっさんだからとかそういうことじゃなくて、がんばろうっていう気持ちで。体が動かなくなっても言葉とか使ってなんかやっていきたいですね」と話す。
渡辺は「漫才師の頂点に立てたということで、これから漫才に貢献していかなきゃだと思う。あとは、いろんな人に僕らの漫才を観てほしいなと思うので、全国を回ったりしたいなと考えてます」と日本一の漫才師としての今後を語った。
『M-1グランプリ2021』の結果、1stラウンドの得点詳細はコチラ
【速報】M-1グランプリ2021
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