ジャルジャル主催の賞レース『第17回祇園お笑い新人大賞』に出場した実力派若手芸人たち

2022.1.26
ジャルジャル

文=かんそう 編集=鈴木 梢


『第17回祇園お笑い新人大賞』をご存じだろうか。2021年9月に京都・よしもと祇園花月で初めて行われた大会で、予選を勝ち上がった9組の実力派若手芸人たちが漫才、コント、落語、リズムネタ……ジャンル問わず「お笑い」で競い合う。

そんな大会の、本戦の映像がジャルジャルの公式YouTubeチャンネル『ジャルジャルアイランド』で特別に公開されている。遅ればせながら、その模様をレポートしたい。


【1組目】ブラックデビル

1組目に登場したブラックデビルは、「客ウケする=つまらない」と豪語する唯一無二、孤高のお笑いユニットだ。揺るぎない独自の理論を持つアテネと、膨大な知識を誇るKが作り出すネタは、人間の理解する範疇を超えていた。

「テルミーユーんちゃんちゃ」のリズムに合わせて「タンスの角に小指をぶつけたら痛い」「先生を間違えてお母さんと呼んだ」というあるあるネタを「あえて」繰り返す革命的過ぎるネタ構成にブラックデビルと客の粒子が混ざり合っていた。

ネタ終了後のコメントで「クーゼル定義を理解されてない方には伝わらない」「ルイファーの5ティールをしていることをわかってない」と本人たちが語っているように、客によっては「?」が頭の中に浮かんでいる人間もいたようでそこだけが残念だった。

【2組目】諸田・津沼

2組目の諸田・津沼は芸歴1年目の期待の新人。アフロ頭の諸田と丸メガネと髭がトレードマークの津沼、正統派のしゃべくり漫才コンビで爆発力だけなら今大会で随一といえるほどのパワーを秘めているのだが、そのフレッシュさが今回は凶と出てしまった。

ネタ序盤からいきなりリズムがズレ始め、45度……90度……180度……と徐々にふたりの身体が回転するというトラブルが発生してしまう。最終的には完全に客席に背を向けて終了。うまくいかなかった悔しさからか、司会の東野幸治にコメントを振られてもポケットに手を突っ込みながら声を震わせていた諸田の姿が印象的だった。態度は褒められたものではないが彼らの「本気」がひしひしと伝わってきた。


【3組目】ヤングマッスル

3組目は「大声」を最大の武器とするヤングマッスル。とにかく「パワフル」で「わかりやすい」ネタを得意とするコンビなのだが、過去2年連続でボケの小江出の声が枯れてしまうという調整ミスにより、なかなか実力を発揮できないでいた。

だが、今年は喉の状態を最良に保つためにマスクを常用し、ギリギリまで声を温存していく作戦に出た。それほど誰よりも強い気持ちで臨んだ今大会だったが、決勝当日に再び喉を壊してしまい真の実力を発揮できないまま終わってしまった。ネタは準決勝でバカウケした『理想のシチュエーション』だっただけにとても残念だった。

【4組目】OSANANAJIMI

4組目のOSANANAJIMIは、その名のとおり幼いころからの幼なじみコンビで「日常生活から漫才」と称される阿吽の呼吸のかけ合いが魅力のコンビだが、決勝ではなんと「演劇コント」を披露。OSANANAJIMIのイメージを覆すような独創的かつ難解なネタに最後まで客席の空気を掴むことができなかったように思えた。

【5組目】キューティー♡キャンディ


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かんそう

1989年生まれ。ブログ「kansou」でお笑い、音楽、ドラマなど様々な「感想」を書いている。