ジャルジャル主催の賞レース『第17回祇園お笑い新人大賞』に出場した実力派若手芸人たち

2022.1.26


【5組目】キューティー♡キャンディ

5組目は女性コンビ・キューティー♡キャンディ。おっとりとしたボケの麗子とちゃきちゃきのツッコミ町田みえこが織りなすテンポのいいしゃべくり漫才が彼女たちの武器。決勝も「恋愛」を題材にしたテンポのいいしゃべくり漫才を見せるが、勢いとウケ量が比例していないような印象を受けた。

それもそのはず、ネタ終了後に町田が「最近(麗子に彼氏ができたせいで)身が入ってない」と暴露。「楽しくできました。私の彼も観てくれている」と言う麗子と「出来としては60点」と憤る町田の微妙な漫才に対する姿勢の違いがネタにも現れてしまったのではないだろうか。次は本来のキューティー♡キャンディを期待したい。

【6組目】敗者復活組

6組目は敗者復活から勝ち上がったタッチワゴン。「朝4時から練習していた」と豪語するようにこの大会にかける想いは人一倍強いコンビなのだが、そのストイックさは本番中も健在で「もう一回やらせてください」と何度もネタをやり直し会場をざわつかせた。

ネタのあとも暴走は止まらず東野と川島に対し「犬やねんからやってくださいよ。プロデューサーにやらされてるんでしょ?」と同じフリを何度も強要させ東野を激怒させた。しかし、ネタの爆発力でいえばこれまでの組でも随一。まさに「暴君」と呼べるほどの衝撃を残していた。


【7組目】松ノ家座笑

7組目の松ノ家座笑は、今大会唯一の落語家の出場。漫才、コントのみならず落語も含めたすべてのお笑いの日本一を決める、それが『祇園お笑い新人大賞』の本質なのだ。

「新時代でも勝てる落語をする」と豪語する松ノ家は自らが考案した創作落語『団子状態』を披露。まるで「自分が話しかけられているかのような」圧倒的な演技力で、松ノ家ざぶの助のみならず東野や川島までもを巻き込んでいた。

【8組目】エンジェルキュート

8組目に登場したのはエンジェルキュート。「緊張すると1%の力も出せなくなる」というハンデを抱えたツッコミの逗子健吾をいかに本番だと気づかれずにネタができるかが大きなポイントだったのだが、相方の稲道進は「健康診断だと騙す」という作戦をとりなんとか舞台上に逗子を連れ出すことに成功。

序盤こそ彼らの絶対的な武器でもある「雑談」で会場を沸かせるも、中盤で逗子にすべてを気づかれてしまいゲームオーバー。壊れたロボットのようになった逗子をなだめるしかない稲道の姿が切なかった。

【9組目】パワージャングル

大トリを飾ったのは大阪府出身・森山和夫と東京都出身・関東人の異色コンビ・パワージャングルだ。ハマったときの爆発力はかなりあるコンビなのだが、日常の不満を吐き出すスタイルの森山と独自の理論でツッコむ関との歯車が今回は最初から最後まで噛み合わず不発に終わった。

全組が終了し、見事優勝したのはタッチワゴン。『M-1グランプリ2007』のサンドウィッチマン優勝を彷彿とさせる劇的な幕切れに会場が揺れた。トロフィーと優勝賞金1000億円が贈呈され、東野から「この優勝を誰に伝えたいですか?」と尋ねられるも「伝える暇があったら練習したい」と、どこまでも愚直な彼らに震え上がった。新たなるビッグスターの誕生に、お笑い界の未来がこれから楽しみでならない。

※大会は全てフィクションです。

【関連】ジャルジャル「コントを頼りにすごいことを」フランスで大スベリして得た原動力とは


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