m-floが語る差別とアイデンティティ「日本人にも韓国人にもなりきれない」「目の色が違うからダメ」

2020.1.15


日本だと、喜んでいると「調子に乗ってる」になる

―――TAKUさんって、なんでインターナショナル・スクール(※4)に通うようになったんですか?

TAKU 親が、「これからはインターナショナルな時代だから、インターナショナル・スクールに行け」って。それで、断る理由がなかったんで入れられたっていうか(笑)。でも、その時に、嫌だったら「嫌だ」って言ってたろうし、なんか、日本の学校、性に合ってなかったし。いじめられっ子でしたね。

僕、純粋に、うれしい時は「うれしい」、悲しい時は「悲しい」ってストレートに言う方で、今考えてみると日本の小学校の時も、それが抑えられてる部分があったんじゃないかなあ。思ったことが言えないし、周りを気にしなきゃいけなくなっちゃう環境ですよね。

LISA 感情を出すとなんか怒られちゃうんですよね。うれしい時はすごいうれしいし、まあ、私の場合は怒ってる時の方が多いんですけど(笑)。それは私のママの血筋もあって、ラテン系だと“YEAH”の時はすっごい“YEAH”なんだけど、日本だと、あんまり喜んでると今度は「調子に乗ってる」とか「ちょっとやりすぎなんじゃないの」って言われる。なんでそういうこと言うんだろう。

確かに、自分の感情を人に押し付けるのがいけないのは分かるんだけど、でも、それがあるからいい歌も歌えるんだと思うし、表現力のある音楽も作れるわけだから。

TAKU 「合わせる」っていうことはいいことでもあるんですよ。みんなと合わせるってすごく美しいことだけど、自分の個性までコンプレス(圧縮)したりノーマライズ(平均化)されるのは、アーティストとして絶対にやっちゃいけないことだと思うし。

自分が作りたい音があるんだったら、別に周りの人と違ってもいいと思うんですよ。メジャーにセル・アウト(自分を売り渡すこと)するのもいけないけど、アングラにセル・アウトするのも絶対にいけないと思う。

日本ではヒップホップがファッションになっている

※4:TAKUはVERBALとインターナショナルスクール在学時に出会っている。

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春日正信

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春日正信

(かすが・まさのぶ)1970年広島県生まれ。音楽雑誌『remix』元編集者。DJ/ギタリスト/アマチュアモデラー/ライター。

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