自民党の圧勝に脱力。同性愛者も「普通に」過ごせる未来のためにできること(僕のマリ)
『きのう何食べた?』(テレビ東京)というドラマにハマっている。よしながふみさんが原作のマンガで、今年秋には劇場版も公開された。
ストーリーは、弁護士として働くシロさんこと史朗と、美容師の賢二がふたりで暮らし、お互いの価値観の違いや、ゲイカップルであることでぶつかる問題と向き合いながら、絆を深めていく様子を「食」を通じて紡ぐ物語だ。
倹約家のシロが「食費は毎月2万5千円」と決めてやりくりしているが、作る料理はどれもとてもおいしそうだ。いくつか真似したこともある。クールで堅実な性格のシロと、天真爛漫で情熱的な賢二は正反対の性格だが、そんなふたりがどのようにお互いを眼差し、愛情を育んでいくのかも見どころだ。パートナーとの向き合い方について考えるいいきっかけにもなった。人と人の出会い、そのあわいをあたたかい目線で捉えた名作だと思う。
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ゲイカップルが、“社会的に認められない関係性”とされる現状
ゲイカップルゆえの悩みは多々ある。人前で堂々と手をつなげない、職場の人に「彼氏」がいると言えない(カミングアウトできない)、自分の両親に理解してもらえない……。同性カップルというだけで、賃貸物件を借りるのも難しい。共に暮らし、何年も一緒にいながら「結婚」という選択肢がないのも、切ない現実だ。
結婚できなくて何が困るかというと、たとえば、どちらかが倒れたとき、「家族ではない」という理由で面会や立ち会いを拒否されてしまうことがある。異性ではないというだけで、社会的に認められない関係と判断されるのだ。
わたしの友人も同性カップルで、彼の悩みを聞くことはある。29歳なのでまわりは結婚ラッシュで、親にも結婚はまだか聞かれているが、彼氏を紹介することができない。実家は田舎なので、同性愛に対する理解がないかもしれない。両親を悲しませたくないが、自分は男性しか愛せないのだ、と言っていた。同性で一緒にいると、奇異の目で見られることもある。そんな目線に耐えながらも、いつか「普通に」過ごせることを願っている、そう語った。
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