「好きな番組は、大きな声で好きだと言わないといけない」奥森皐月が“マヂクリゾンビ”になるまで|奥森皐月は傍若無人 #3

2021.7.4

私の愛の叫びが届いて、番組を観る人が増えたらいいな

私は、もう同じ苦しみを味わいたくない。同じ過ちは繰り返したくない。好きな番組は継続しているうちに、大きな声で好きだと言わないといけないのだと17年生きてようやくわかった。このオアシスをしばらくは楽しみたいので、『マヂカルクリエイターズ』をずっと観られますようにと心から願っている。

「マネタイズを考えたい」とはっきり掲げている番組、応援せざるを得ない。お金を落とさせてほしい。リターンが何もなくてもクラウドファンディングがあれば参加する。愛ってそういうことでしょう。

『マヂカルクリエイターズ』を観たことがない人に私の愛の叫びが届いて、番組を観る人が増えたらいいな。ちなみに私は一切出演していないし、今後出演する予定もない。もし初めて観る人がいればひとつだけ注意点がある。マヂカルクリエイターズはTVerで観られるから、YouTubeで観ちゃダメだよ。

という記事を書いたのが2週間ほど前。書き終えてすぐの放送で、番組終了が発表された。

絶望。

つづいてほしいという強い気持ちが番組を終わらせてしまったのではないかと思い、しばらく頭が働かなくなった。終了詐欺だと勝手に決めつけてなんとか気持ちを落ち着かせる。終了のお知らせに、オズワルド伊藤さんが「冗談だろ? じゃあ何から売れろって言うの?」とツイートしているのを見て、ようやく現実なのだと理解した。

伊藤さんMCのがアイドル番組がもう観られないのか。公式お兄ちゃんとして売れてほしかったのに。

最後の最後まで悪ふざけ

最終回のゲストはアルコ&ピース。野田・村上・平子・酒井のお笑い四天王が集まる、激アツな展開だ。1時間に拡大された最終回スペシャルは、『マヂカルクリエイターズ』と『勇者ああああ』から産み出された新たな生命のような、尊い放送であった。

まずは、「問題発言ひょっこりはん」をもう一度観られたことに大きな幸せを感じる。大事なスペシャルだというのに、かなり長尺でビックスモールンにスポットを当てていた。相変わらず理解ができない。おかしなところがおもしろい。最後の最後まで、悪ふざけとライブ感が漂う展開でとにかく楽しかった。番組ラストではライブでも許されない行動を全員がしていたので、これは終わっても仕方ないと受け入れられた。

今回の放送の再生数や今後の反響などでシーズン2が始まるかもしれない、とのこと。とりあえず私は「ネットもテレ東」、TVer、ニコニコ動画、GYAO!の全媒体で繰り返し観ている。視聴期限が切れるまではこの放送だけを観ることだろう。『勇者』も『マヂクリ』も失った私にできることは、もうこれくらいしかないのだ。

イベントがあれば惜しみなくお金も落とす心持ちなので、どうにかシーズン2が始まってほしい。しばらくは“マヂカルクリエイターズゾンビ”として生活することが確定した。

連載「奥森皐月は傍若無人」は、毎月1回の更新予定です。

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