『勇者ああああ』番組タイトルの名づけ親、構成作家・岐部昌幸のゲームに対する異常な愛情

2020.10.31

文・写真=板川侑右 編集=鈴木 梢


アルコ&ピース(平子祐希、酒井健太)がMCを務める、テレビ東京のゲームバラエティ『勇者ああああ』。2017年4月の放送開始から深夜枠で自由に繰り広げてきた番組が、奇跡的に、2020年10月からプライム帯である土曜22:30からの放送を開始した。

そんな『勇者ああああ』を放送開始から支えてきた、ゲーム愛あふれる構成作家の岐部昌幸。フジテレビのCS放送で人気の『ゲームセンターCX』の“岐部くん”として知る人も多いかもしれない。実は番組タイトルの発案者でもある岐部のゲームに対する異常な愛情について、演出・プロデューサーの板川侑右が語る。

テレビに露出するスタッフが多い理由

先日、『お笑いナタリー』からインタビューを受けた。僕とラブレターズの3人で、コロナ禍でいろいろあった2020年のエンタメ業界を振り返るという趣旨のものだった。『勇者ああああ』の番宣にもなるのでありがたくお受けしたのだが、唯一気になったのは“2020年のエンタメ業界を振り返る”面々がこの3人で本当にいいのかということである。アルコ&ピースよりちょっと先輩の芸人と対峙するだけで緊張するテレビプロデューサーと、『キングオブコント2020』準々決勝敗退の中堅芸人による鼎談。『ボクらの時代』だったら、間違いなく“捨て回”であろう。

ここ数年、本来は裏方であるはずのスタッフがメディアに出る機会が増えている。以前は前述したような取材も含めて、表舞台に出るスタッフを「出たがり」と揶揄する風潮もあったようだが、最近ではそういう現場が増えてきたせいかそんなふうに言われることも減ってきた。

特に弊社は『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティに抜擢された佐久間宣行プロデューサーを筆頭に、『モヤモヤさまぁ〜ず2』でおなじみの伊藤隆行プロデューサーなど、堂々とテレビに露出するスタッフが多い。

入社当時は上司がテレビに出ていることに多少の違和感もあったのだが、どちらもしゃべりが達者で、下手なタレントを呼ぶよりもよっぽどいい仕事をするので、いつしか社内でも「スタッフがテレビに出るのは当たり前、そして出るからには絶対にスベるな」みたいな空気感に変わりつつある。

スタッフがテレビに出演する場合、その多くが「番組の構成上、どうしても必要だから」であることが多い。たとえば番組の改編情報を出演者に伝えるシーンがあったとしたら、責任者であるプロデューサーがその役割を背負ってしゃべったほうが視聴者にも意図が伝わりやすい。

つまり「出たがり」と思われている多くのスタッフは誰かにお願いされて仕方なく出ているケースがほとんどで、自らの意思で出演する人はまずいない。というか「すいません! 俺テレビ出たいです!」と自分から提案してくるスタッフがいたらそいつは相当狂っている。

ゲームの知識でここまでやってきた構成作家


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