『エミリー、パリへ行く』(Netflix)
『ビバリーヒルズ高校(青春)白書』『セックス・アンド・ザ・シティ』などのヒットドラマを生んだクリエイター、ダーレン・スターの最新作。米国の若いOL、エミリー(歌手フィル・コリンズの娘リリー・コリンズ)は、自分の会社が買収したパリの会社に出向。すべてが慣れないパリでの新生活で、仕事と恋の両方で奮闘していく。
一見ありきたりなストーリーだが、エミリーがインスタグラムのフォロワーを増やしていくのが21世紀ならではの青春サクセスストーリーになっている。ましてや海外旅行が難しくなった今年、おしゃれな街パリの風景に、“アフター・コロナ”の到来を期待せずにいられないというのも追い風だ。シーズン2への継続が決まった。
『LOVE LIFE』(スーパー!ドラマTV)
『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどのキュートな女優だが、歌も上手な実力派でもあるアナ・ケンドリックが本格的ドラマに初主演。彼女や『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のポール・フェイグらが製作総指揮を務める。
大都市ニューヨークで暮らすヒロイン、ダービーの恋愛遍歴を描く、というと『セックス・アンド・ザ・シティ』のような華やかなドラマを思い浮かべる人がいるかもしれないが、普通に働いて普通に男性と出会って普通に付き合うダービーは、等身大の魅力たっぷり。
本作は『セックス・アンド・ザ・シティ』も放ったHBOの系列で、2020年に全米でサービスを開始した動画配信サービス「HBO max」初のオリジナルドラマで、これもシーズン2の製作が決定。HBO maxは2021年、『ゴシップガール』のリブート版なども配信する予定だ。
*
そして欧米で作られている、いわゆる海外ドラマと異なる枠からも今年を代表する1本として、この韓流ドラマを“特別賞”のようにお薦めしたい。
『愛の不時着』(Netflix)
韓国の財閥の令嬢が乗ったパラグライダーが北朝鮮に不時着し、彼女は北朝鮮のイケメン軍人と出会う。韓流得意のラブストーリーだけでなく、北朝鮮という舞台が生み出すサスペンスから韓国と北朝鮮のカルチャーギャップを描くコメディまで、ありとあらゆるタイプのエンタメを盛り込んだ作り。
なおかつバイオレンスやエロスといった刺激的要素はほとんどゼロで、家族そろって楽しめる。観る者の性別・年齢を意識して味つけを濃くした欧米のドラマと異なり、“食べ放題・飲み放題”感が高く、韓流のポテンシャルを感じる。
関連記事
-
-
「奪われたものは取り返すつもりで生きていく」FINLANDSが4年ぶりのアルバムで伝える、新たな怒りと恥じらい
FINLANDS『HAS』:PR -
牧場バイトからアイドルへ、かてぃが歩んだ多彩な仕事遍歴
求人ボックス:PR