岡野陽一の「生き方講座」絶対やらなきゃいけない事なんてひとつもない

2020.11.2

行きたくない飲み会はガンガン断ろう

ストレスを減らす一番の方法は至ってシンプルだ。

やりたくない事はやらない。

これに尽きる。

いやいや、子供じゃないんだから。
そんなんじゃ社会で生きていけないよ。

そう思う方もいらっしゃるだろう。

しかし、昔、居酒屋で出会った歯の少ない偉人が言っていた言葉にこんな言葉がある。

「ひょの中にはひゃっちゃいけねーきょとはあるが、ひゃらなかいけねーきょとはにゃーにひょとつひゃい」

何度か聞き返して、僕は感銘を受けた。

「世の中にはやっちゃいけない事はあるが、やらなきゃいけない事なんて何ひとつない」

素晴らしいお言葉だ。
確かに世の中に絶対やらなきゃいけない事なんてひとつもないのだ。
絶対やらなきゃいけない仕事、行かなきゃいけない飲み会、とらなきゃいけない資格、守らなきゃいけない締め切り……。
文字を見るだけで、ゲボが出そうな言葉の数々だが、どれひとつとして極論別にやらなくていいのだ。

そう思えば気が楽になる。
勿論、それ相応のリスクは覚悟しなければいけないし、やりたい事の為に頑張らないといけない時はあるが、そのストレスに殺されるくらいなら、やめちゃえばいいのである。

行きたくない飲み会などもガンガン断ろう。
皆様の人生にとって大切な人間なんて意外と少ないはずなのだ。
とにかく誰よりも自分に一番優しくしてあげて欲しい。

つらかったらどんどん逃げていい

クマに会ったら逃げる!

当然の事だが、我々がクマより弱いからだ。
しかし、これが人生になるとそうはいかない。

受験熊、就活熊、仕事熊、人間関係熊……。

みんなクマと戦う。
なんならクマから逃げた奴は蔑まれる。

受けてきた教育が大きいのだろう。
物心ついた時から、僕達はクマと戦う事を叩き込まれる。

イラスト/岡野陽一
イラスト/岡野陽一

給食で、嫌いな食べ物を食べきるまでひとりだけ昼休みになっても食べさせられる儀式こそが、僕達が人生で初めて戦わされるクマじゃないだろうか。
僕は昼休みに泣きながら牛乳熊を倒した鈴木君の顔が未だに忘れられない。
牛乳熊を倒した鈴木君を先生が抱きしめる。

「よく頑張ったね。よく諦めなかったね」

こうして我々は、クマに向かっていく勇気と、クマを倒した後の達成感を刷り込まれるのだ。
しかし、これは大人になって自分がやりたい事をやる為に、本当にやらなきゃいけない時に頑張れるようになる為の教育であって、何でもかんでも戦ってると体がもたない。
38歳になった鈴木君が、未だに毎日泣きながら牛乳を飲んでたら、それはもうホラーだ。

基本に戻って欲しい。

クマに会ったら逃げる!
つらかったらどんどん逃げていいのだ。

【ピン芸人】岡野陽一「日本の闇シリーズ~栃木編~」【コント】

逃げたんじゃない。逃げてあげたんだ

クマを倒した人からはバカにされるかもしれないが、そんな事はどうでもいい。

人によってHPは違うし、誰も人のHPなんてわからない。
HPが低い我々は逃げまくればいいのだ。

恥ずかしくもなんともない。
ドヤ顔で逃げ回るんだ。

何十年も逃げ回ってると、どっかで必ずどうしても倒したいクマが現れたりする。
そん時に頑張ればいいのだ。

それでもどうしても、逃げるのに罪悪感があるという人にお薦めの方法がある。
逃げたんじゃない。クマがかわいそうだから逃げてあげたんだ。

そう冒頭の京都のガンジーの手法、セルフマインドコントロールだ。
自分の脳を完全に騙す危険な技だが、これを習得すれば大概の事は大丈夫だ。

僕も、毎日借金と向き合うと、精神に異常をきたしそうなので、自分の家の中にいる時は、セルフマインドコントロールによって、借金が一切ない人間として暮らさせて貰っているお陰で、明るく暮らせている。
バカみたいな話だがこれが大事なのだ。
日常生活において、ストレスとなる相手や、事実を取り除いたり、変えたりするのは非常に難しい。
なので、脳をいじって自分の考え方を変えるのである。

3万負けた。最悪だ。
3万しか負けなかった。超嬉しい。

これはどちらも起こってる事象は同じだ。
どちらの方が幸せかは明白だろう。

これがセルフマインドコントロールの世界なのだ。
しかも、これは誰にも迷惑をかけない。

今日は死ぬほどスベって、下向いて歩いて帰ったら500円拾った。スベらなかったら絶対見つけられなかった。嬉しい。
今日会社クビになって、彼女にフラれたから明日からパチンコに死ぬほど行ける。嬉しい。
今日右腕が折れたけど、左腕は折れなかった。超嬉しい。

セルフマインドコントロールには無限の可能性があるのはお分かり頂けただろうか。
ただこんな便利なSMCは誰にも迷惑をかけない代わりに、ひとつだけ欠点がある。

事態は何も変わらないって事だ。

皆様もいくら便利だからといってSMCのやり過ぎには注意して欲しい。

岡野陽一の「クイックジャーナル」は毎月1回の更新予定です。


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