鳥貴族のキャベツ盛はお金払ってでもおかわりしたい(納言・薄幸)

2020.9.4
納言 薄幸 鳥貴族 メイン

ヘビースモーカーで酒飲みという時代と逆行するキャラクターと“街ディス”でブレイク中のお笑い芸人、納言・薄幸。親譲りの酒飲みで「酒飲みのサラブレッド」を自認する彼女が愛するのは、居酒屋チェーン「鳥貴族」。その愛は『アメトーーク!』(テレビ朝日)に「鳥貴族芸人」として出演するほど。そんな彼女が、「酒飲みの強い味方」鳥貴族の魅力を率直な言葉で綴る。納言・薄幸のクイックジャーナル連載第1回。


人間とは思えないほど健康!

先日とあるロケで血液検査をしてもらった。
煙草と酒だけのエネルギーで、生かせてもらっている私だから、とんでもねえ悪い数値が出るんだろうと覚悟していた。
しかし結果は、正確な数値こそちっとも覚えていないものの、偉い大人が「めっちゃ健康!」的なことを言っていた。
なんか、マジでめっちゃ健康らしい。


特に肝臓に至っては、健康そのもの。あれだけ酒飲んでるのに、こんなによい数値が出るということは遺伝なのだろう。人間とは思えない。
とまで言われた。
「人間とは思えない」に関しては、一周回ってまったくうれしくなかった。
確かに私は4人家族なんだけど、家族全員、吉田類くらい酒を飲む。
実家には、酒と仏壇しか置いていない和室があるほどだ。
バカみてえにデカい家でもないのに、貴重なひと部屋を酒で潰すことを惜しまない両親に育てられた私。
酒飲みになるのは避けられない道だったのだろう。
酒飲みのサラブレッドなのだから。
さすがに今は、頻繁に飲み歩きはできなくなってしまったけど、少し前までは飲み屋に行っては記憶をぶっ飛ばすまで飲んだくれる毎日だった。
一時期は「記憶飛んでからが、飲み会だ」という、褒められたもんじゃねえセリフが、口癖になっていた。

酒飲みの強い味方。それが“鳥貴族”。

毎日飲み歩くとなると、とにかく金がかかる。
いかに安い居酒屋で飲むかが、勝負となってくる。
酒飲みの強い味方。それが“鳥貴族”だ。
酒を飲み出すようになってから、幾度となくお世話になっている鳥貴族。
鳥貴族好きが功を奏して、「鳥貴族芸人」として『アメトーーク!』にも出演することができた。
その回で共演した、オズワルドの伊藤ちゃんとは普段からよく一緒に飲む、飲み仲間。
伊藤ちゃんとは、飲み仲間何人かを含めて、
『Zenly』という位置共有アプリを登録し合っている。
Zenlyは、頻繁に滞在している場所を自宅だと判断して、勝手に自宅マークがつくのだが、一時期鳥貴族に行き過ぎて、伊藤ちゃんの自宅マークが鳥貴族になっていた事もある。
そんな伊藤ちゃんも出演していた『アメトーーク!』だが、1時間では伝え切れないほど、鳥貴族にはたくさんの魅力が詰まっている。


安いからってなめんな。奴らは、2本でやってくる。

鳥貴族を知らないだなんて、そんな馬鹿げた人間はいないと思うけど、念のために説明しておくと、ドリンクも含めてメニュー全品298円均一。
鳥貴族というだけあって、焼き鳥がメイン。焼き鳥は2本で298円。
前に鳥貴族に行ったとき、スタイル抜群な洒落た外国人カップルが、自分たちのテーブルの上に置かれた28本くらいの焼き鳥たちに向かって、
「オーマイガー!」
と叫んでいたのを見たことがある。
陳腐な映画の撮影かと思った。
モデル体型のふたりがひとり14本も食うはずがない。
“298円か。安いから1本の値段だね。オーケー、2皿ずつ注文しよう”
そう判断し、2皿ずつ注文した結末がこう。
ということくらい、学のない私でも安易に想像する事が出来た。
高所得者の皆さんには、必ず覚えておいてほしい。
安いからってなめんな。奴らは、2本でやってくる。

鳥貴族のいいところは「安い」だけじゃない


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薄幸(納言)

(すすき・みゆき)お笑い芸人。1993年生まれ、千葉県出身。安部紀克との男女コンビ「納言」のメンバー。「三茶の女は返事が小せえな」「渋谷はもうバイオハザードみてえな街だな」など“街ディス”ネタが人気のコンビ。バラエティでは薄幸のヘビースモーカーっぷりや大酒飲みのやさぐれキャラクターにも注目が集まって..

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