木村花さんの死から考える、SNSのギャル的付き合い方のすすめ(egg編集長・赤荻瞳)

2020.6.15

文=いつも床子 編集=森田真規


女子プロレスラーとして活躍し、『テラスハウス』に出演していた木村花さんが他界されました。ギャルメイクでリングに上がり、眩しい個性を放っていた木村さんは「ギャル」的魅力にあふれた存在でした。

『egg』編集長として、また「エグハ(egg HOUSE)」の企画者として、赤荻瞳さんは何を感じているのか――。

外見だけで判断してアンチコメントするのは許せない

今シリーズの『テラスハウス』は観ていなくて、木村花さんのことは友達のインスタで知りました。『egg』でも『エグハ(egg HOUSE)』という企画をやっているので人ごとに思えませんでした。SNSを見ながら「本当にこんなことあるの?」って気持ちでいっぱいで……。

『egg Channel』では「エグハ」のほか「エグワゴン」という恋リア企画が組まれている

『egg』でプロレスの企画をしたことがあるので木村さんのことは知っていましたし、元の経歴を辿ったら、たぶん木村さんは私と同じギャルサーに一瞬入っていたっぽいのです。年齢もひとつ違いで「ギャルサーにいたころなんとなく見たことあるな」と、後輩のインスタのストーリーを見て思い出しました。

私から見たら木村さんは、本当にかわいいギャルです。少し奇抜なメイクや髪色やファッションがめっちゃ似合っている。こんなにかわいいギャルが亡くなってしまったんだと思うと、めちゃくちゃ悲しいです。

『egg』のYouTubeチャンネルにもアンチコメントが届くことがあります。『egg』のことを知らない人が、「すぐヤレそう」とか「汚い」とか「メイク濃すぎておばけじゃん」ってコメントを残していくのです。モデルの内面も知らないのに、イメージだけで決めつけて彼女たちのSNSに直接アンチが来るのは本当に許せないと思っています。

ギャルのイメージの悪さに、逆に助けられた

『egg』を復活させたときは、ぶっちゃけアンチがもっと来るかなと思っていました。2018年に復活したときのギャルのイメージって、汚くて、地べたに座っていて、マナーがない。そんなふうに思っている人が多いのかなって。

でもYouTubeを観ていると、その子が本当はどういう子かもなんとなくわかってくるじゃないですか。それで「見た目は派手だけどちゃんとしてるじゃん」と受け入れられたのか、そんなにアンチは来なかったんです。「ギャルに対する世間のイメージが悪過ぎたのがラッキー!」みたいな(笑)。

とはいえ、「意外といい奴」に見せようと努力したことはありません。リアルなところ見せないと『egg』じゃないので! むしろ動画の撮影中におかしい態度とか行動に気づいたら、動画を撮るときだけちゃんとやってと頼むんじゃなくて、「それはないでしょ!」みたいに直接伝えています。ギャルは上下関係がけっこうしっかりしていますし、礼儀に関しても自然に身についている子が多い。体育会系、多いんですよ。

疲れたとき「気分転換にパラパラしよう」ってなる

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