今から書く原稿は、劇団「ゆうめい」主宰の池田亮さんが中学時代に味わった苛烈ないじめ体験をめぐる話だ。池田さんはこれを実話ベースで『弟兄(おととい)』という舞台作品に仕上げ、2017年に初演を行なった。 本作は学校名もいじめっ子たちの名前もすべて実名で描き、なおかつ中学時代に自分をいじめていた加害者たち全員から許可を取って上演にこぎつけたという異色の作品。3月4日(水)からこまばアゴラ劇場で始まる連続公演「ゆうめいの座標軸」の一環として再々演される。 雑誌『TV Bros.』で「2017年のベスト演劇」にも選
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