これぞ“OWVの形”という一曲に
──『Time Jackerz』についても、お聞きしていきたいと思います。このタイミングでのリリースは、結成記念日の2020年4月11日を起点とした「3年目の第1弾」なのか、デビュー日の2020年9月30日を起点にした「2年目の締め」、どちらのイメージが強いですか?
本田 どちらかというと「結成して3年目」の意識が強いです。前回の『You』で初めてミドルバラードに挑戦したことによって、改めて「僕たちらしい曲ってなんだろう?」と立ち返ることができました。3年目を迎えて初めての楽曲は、「こういうのがOWVですよ」って提言できる作品にしたかった。もっと“OWVの形”を世に出したかったんです。「Time Jackerz」ならライブに重きを置いた2022年の活動の中でも、リードとして駆け抜けてくれる曲になると思いました。
──今回の3曲は、メンバーの皆さんで選ばれたのですか?
中川 実は、前から持っていた3曲なんです。
本田 「いつかOWVとして出したい」と思っていた楽曲を、いいタイミングでリリースできたと思います。
──シングルコンセプトは“Live(ライブ)”ですね。
中川 生のステージでも魅せられるのはOWVの強みだと思いますし、よりライブに特化していくための一枚になってます。それこそ、「Time Jackerz」はライブ会場で映える歌だと思って選びました。
──「Time Jackerz」の作詞はデビュー曲「UBA UBA」を担当していたGASHIMAさん、作曲家陣は初めての方々ですね。
中川 いろんな方が作った曲を表現できるのは、OWVの新たな一面を見せることができるので、僕たちにとってすごくプラスになると思っています。
浦野 GASHIMAさんは、あえてフランクな言い方をすると、優しいお兄ちゃん。ボーカルディレクションにも同行してくださって。
佐野 話し合いをするなかで、リリックが変わった箇所もあります。僕らからも「ここはこうしてみたいです」と提案させていただきながら進めていったので、本当に一緒に作った感覚が強いですね。
──皆さんの意志を反映して、歌詞が変わったのはどこのフレーズですか?
浦野 出だしの<この瞬間を奪い去りたい>とか。
佐野 もとは<プリティートロピカル>みたいな歌詞だったもんね。
中川 全然違います(笑)。
──コレオグラファー(振付師)は、EXOやSHINeeの振り付けも担当しているKasperさんですね。Kasperさんにお願いしようと、皆さんで決めたのですか?
中川 普段だとダンス関係は文哉と本田君が主にやってくれているんですけど、今回は僕と秀太が「どうですか?」って。
本田 もともと僕と文哉で振付師さんの候補を何人か出していて、「この人にお願いしようか」と決まったところで……。
佐野 「ちょっと待った!」って、『あいのり』の告白のシーンみたいに(笑)。
本田 ふたりから振付師を提案されることは珍しかったので、その意見を尊重することにしたんです。
浦野 本田君もいいと思ったんだよね?
本田 もちろん! Kasperさんが作る振りは「Time Jackerz」のイメージにも合ってたし、何よりかっこいいから。
佐野 これまでの楽曲はフォーメーションで魅せる振り付けが多かったんですけど、「Time Jackerz」は振り数が多くて構成はシンプル。ずっとフル稼働で動き回ってるので、休みなしって感じがします。
“近未来”を体現した衣装
──衣装もインパクトがありますよね。
本田 ビジュアルコンセプトは“近未来”です。リリースが7月なので夏を意識しがちなタイミングではあるんですけど、「Time Jackerz」はOWVのカラーをバッと打ち出した、どんなときでも聴ける曲。“夏の曲”というイメージを持ってほしくなかったので、素材もあえてレザーにしています。スタイリストさんと相談しながら、各メンバーに合った衣装を選びました。
浦野 一人ひとりの個性が光ってるよね。白をベースにした衣装が文哉だけで、ほかの3人が黒多めっていうのも珍しいし。それぞれ自分の衣装に好きなポイントがあると思います。
中川 僕だったら、肩から胸にかけての三角形。ここのデザインが、もとは普通の四角形だったんです。あとは、足の模様が鋭角になっているのもポイントですね。全体的に尖りを出してスタイリッシュな見た目にすることによって、コンセプトの“近未来”に近づくように意識しました。
浦野 僕はジャケットのシルエットにこだわりました。四角っぽい形にしたかったので、ボックスシルエットを選んでいます。あとは、チェーンかな。ズボンに柄がないぶん、アクセサリーでメリハリをつけようと思って。
──本田さんはいかがですか?
本田 個人的には、ジャケットに入ってる白い線が仮面ライダーっぽくて気に入ってます。
──そのまま変身できそうですもんね。
本田 やってみます? じゃあ、第30話くらいの変身シーンやりますね。
(席を立って、部屋の外まで移動する本田さん)
中川 いいよ、登場からね。
(悪事を働く敵の前に飛び出すイメージで、部屋の入口から勢いよく真っすぐに走ってくる本田さん。そして、走ったまま仮想の敵を目で牽制)
本田 変身!
(言いながらも決めポーズは取らず、メンバー&取材陣の前を駆け抜ける本田さん)
浦野 ポーズ取らない変身すんなよ(笑)!
本田 仮面ライダーってシリーズの後半になると、何もポーズを取らないで変身しちゃうんで。
中川 そのまま戦いに行くもんな。
──貴重な変身シーンをありがとうございました(笑)。つづいて、佐野さんはいかがですか?
佐野 僕の変身は……。
浦野 違う違う(笑)。
佐野 僕はとにかく機動力がありそうなシルエットを選びました。なおかつスペイシーで、佐野文哉っぽい短丈。ちなみに袖のジッパーは開けることもできます。
中川 えっ、知らなかった。
──ヨントン(オンラインでのファンとの交流イベント)で、「袖のジッパー開けてください」ってお願いされそうですね。
佐野 自分からは言わないでおこうかな。気づいた人には、「おめでとう」って答えます(笑)。
──今回、髪色のトーンが暗めなのも意図的ですか?
佐野 そうですね、本田君がけっこう赤なので。
中川 秀太も明るい髪色ですし。
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