野呂佳代「個人の仕事がひとつもない」を乗り越えて学んだこと。ダチョウ倶楽部、有吉弘行ら“師匠”たちとの関係性
TBSの人気番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』では、これまで人力舎、ワタナベエンターテイメント、青二プロダクションといった芸能事務所をまるごと取り上げた「事務所シリーズ」が好評を博してきた。10月1日の放送回では、その第4弾として、多くの芸人やアイドル、俳優を抱える太田プロダクション(以下、太田プロ)が特集される。
総勢42名の所属タレントが集結し、劇団ひとりや、有吉弘行といった現在の太田プロを牽引する芸人たちの過去のお宝映像を大放出するほか、大島優子やつるの剛士らによる豪華再現ドラマ、竜兵会への密着映像など楽しみな企画が盛りだくさんに予定されている。
そこで今回は、番組の放送に先駆け、スタジオ収録に参加した野呂佳代に番組の感想と太田プロの魅力を語ってもらった。
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「竜兵会」はそれぞれが自力で切磋琢磨してきた仲間
──スタジオの雰囲気はいかがでしたか?
野呂 今まで「太田プロの人たち」という括りでは集まったことがなかったので、独特の緊張感がありました。楽しみにしていたんですけど、現場に着いたら「すごい場所に来ちゃったな」って(笑)。
ダチョウ(倶楽部)さんや、土田(晃之)さん、劇団ひとりさんは、それぞれプライベートでもすごくお世話になっているので、私も楽しく接することができるんですけど、みなさんが勢ぞろいした上に、指原(莉乃)や、神奈月さん、アルピー(アルコ&ピース)さんたちがそろうと、独特の太田プロオーラみたいなのがあって、ちょっと緊張しちゃいました。
──先輩方も個々にお会いするときとは、また違う雰囲気でしたか?
野呂 もちろん、絶対に助けてくれるという安心感はあるんですけど、どこかよそいきな雰囲気というか……。大事な企画でもありますし、みなさん太田プロを代表して出ているので、やっぱり失敗してはいけない気持ちがあったんだと思います。とはいっても、ガチガチに線を引かれているというわけじゃなく……日頃から番組にいてくれるだけで安心感のある土田さんと劇団ひとりさんの神々しさが、いつも以上に増していました(笑)。
ダチョウさんたちも、大先輩としてふたりに守られていて、そこにいるだけで素晴らしいという雰囲気ができていたのが不思議な光景でしたね。
──太田プロというと「竜兵会」の和気あいあいとした印象が強かったのですが、ただアットホームな関係性だけではないんですね。
野呂 もちろんアットホームではあるんですけど、それぞれの歴史が違うんですよね。たとえば、ダチョウさんを中心にがんばった時代があって、土田さんやひとりさん、有吉さんがコンビからピンになって活躍してきた時代があって、みなさんがそれぞれ自力で自分の能力を見出しながら切磋琢磨してきたのが「竜兵会」という仲間なんだと思います。
私は年齢や芸歴が開いているぶん、みなさんにかわいがっていただいていますが、現場ではその尊敬の気持ちが強くなって緊張しますね。でも、ファミリー感はめちゃくちゃあるので、何かミスをしても大丈夫という謎の自信もあったりして(笑)。どうたとえたらいいかわからないですが、それは太田プロが持っている独特の雰囲気だと思います。
中居正広、土田晃之、劇団ひとりという盤石の布陣
──野呂さんから見て、収録で盛り上がったシーンはありましたか?
野呂 太田プロのファミリー感がほかの事務所とどう違うのかを考えたら、やっぱりいろんな意味で苦労してきている人が多いことだと思うんです。番組では、そういったみなさんの苦労話や創業社長の温かさといった歴史を振り返ったり。
私は太田プロに所属していてよかったと思いましたし、観てくださる方にも、そのめちゃくちゃ熱いものが伝わるといいなと思います。
──事務所の歴史を振り返ってから、現在の芸人さんたちにつながる流れは盛り上がりそうですね。
野呂 これまでもすごい芸人さんたちがたくさんいた太田プロの「現在」というのがすごく出ていると思います。私たちの世代が見ていた太田プロって竜兵会のイメージが強いんですけど、アルピーさんの活躍があったり、神奈月さんや具志堅(用高)さん、ヴァンゆんも一緒になって「みんなで今の太田プロができています」という感じが出せたのがすごくよかったですね。
ダチョウさんにしても、「昔の(寺門)ジモンさんには言えなかったよな」ってことをみんな言えるようになっていたり、時が流れてまた太田プロの新しい形ができているんじゃないかと思います。
──『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS)の生放送で婚約発表をするなど、MCの中居さんとは共演の機会も多いですが、今回の収録ではいかがでしたか?
野呂 いつものかっこいい中居さんのMCが見られるんですが、それにプラス安心もしていただけたのかな。スムーズに楽しく番組が進んでいったイメージはあります。
中居さんは土田さんと同い年だし、劇団ひとりさんとも仲がいいので。その御三方に任せていたら間違いないですし、私個人としては中居さんに話をだいぶ振ってもらったので助かりました。
──再現VTRにも太田プロの方がたくさん出演したそうですね。
野呂 副社長の役を(大島)優子がやっていたり、つるの(剛士)さんも出ていましたし、あとは古くからいる俳優さんだったり、本当に細かいところにあの人も、この人もという感じで、太田プロ推しの人がいたら大興奮の再現VTRだと思います。
班を超えていろいろな先輩たちと共演
──事務所を代表してスタジオメンバーに選ばれた心境はいかがですか?
野呂 不思議な感じですよね。自分の人生をちょっと振り返ったりなんかして、いいときも悪いときもあったけど、ここへ来て太田プロの仲間として呼んでもらえたことは、自分にとって大きなターニングポイントになりました。滑り込みだったと思うんですけど、いろいろなジャンルがあって、あれだけたくさんの人が所属している中で、自分が入れたことはすごくうれしかったです。
──事務所はバラエティ班や女優班など分かれているんですか?
野呂 はい。私は転々としていて、たぶんほとんどの班に行ったので、みなさんにお世話になっている感じなんですよ。バラエティでも、土田さんがいる班とか劇団ひとりさんがいる班とかダチョウさんがいる班とか分かれていて、私だけ班があんまり関係ないタレントな気がしますね。
──確かに、みなさんと満遍なく一緒にお仕事をされている印象があります。
野呂 ありがたいことに、そういう感じはあると思います。ただ、やっぱり身近に接するのは劇団ひとりさんと土田さんですね。土田さんとはプライベートでもいろいろ相談させていただきますし、劇団ひとりさんとは『ゴッドタン』で定期的にお会いするようになって、だんだん仲よくなっていった気がします。
去年の「壁ある芸人矯正プログラム」という企画で、みんなで劇団ひとりさんに対して言い合ったんですが、そこでまたひとつ距離が縮まったと思います(笑)。
──今回スタジオには来られませんでしたが、有吉さんとはいかがですか?
野呂 めちゃめちゃお世話になっているし、めちゃくちゃ助けてくださるんですけど、最近あまりお話する機会がなくて。8年くらい前に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)の「有吉先生のタレントマジ進路相談」という企画に出たときに、すっごい説教されたんです。それをきっかけに気持ちを入れ替えてがんばれるようになったので、本当に師匠という感覚ですね。
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