『神或アルゴリズム』制作チーム対談 オーイシマサヨシ×りりあ。 何度も録れる幸せ

2021.9.7

文=真貝 聡 編集=渡部 遊


オーイシマサヨシが初めてプロデュースを手がけたアニメMVプロジェクト『神或アルゴリズム』。女性ボーカルとのユニット、映像と音楽の同時制作など、オーイシにとってもかなり大きな挑戦となり、初めてづくしとなった本企画。そのボーカルを担当したりりあ。との対談が実現した。

※本記事は8月21日(土)発売『オーイシマサヨシ コーシキブック』(太田出版)の内容を一部抜粋したものです。

オーイシマサヨシコーシキブック
『オーイシマサヨシ コーシキブック』(太田出版)

レコーディングで感じた何度も歌える幸せ

オーイシ 今回デュエットをする女性ボーカリストを探していたとき、りりあ。ちゃんの「浮気されたけどまだ好きって曲。」を聴いて「なんて綺麗な歌声をしているんだ!」と驚いたんです。もうこの人しかいないと思い、楽曲に参加してほしい旨を書いてTwitterのアカウントにDMを送ったんですよね。

りりあ。 DMを見て「……え!? ちょっと、ママ! 大事件が起きた!!」と家で大騒ぎしました(笑)。

オーイシ それこそ、最初にりりあ。ちゃんのお母様がTwitter上で僕のことをフォローしてくださって。それをきっかけに、僕がりりあ。ちゃんをフォローしたらフォローバックしてくれて、DMが送れるようになったという。だから、お母様が今回の機会を作ってくださったと言っても過言ではない。

りりあ。母 オーイシさんのことを教えてくれたのは、りりあ。なんです。一緒にライブへ行ったときに「オーイシさん、すごいでしょ!」と興奮した様子で言われたのを覚えています。そこから私も、この子の影響でオーイシさんのファンになりました。

りりあ。 私、オーイシさんの作る曲が全部好きで、5年前から毎日のように聴いているんです。何度聴いても飽きないどころか、ずっとワクワクしながら聴ける楽曲しかないので、本当に尊敬していて。デュエットのお話をいただいたときも「私でいいの?」と恐縮したし、自分にとって神様のような存在であるオーイシさんと一緒に歌えるのが光栄すぎました。

オーイシ ヤバイなぁ……さっきからニヤニヤが止まらないです(照)。

『神或アルゴリズム (feat.りりあ。)[Official Video]』より

りりあ。 大袈裟じゃなくて本当なんですよ。初めて顔合わせをさせていただくときにも、ものすごく緊張していて。会議室へ向かおうとしたら、ちょうどオーイシさんと同じエレベーターになって内心「うわぁ、本物だ!」と興奮してました。

オーイシ 僕もその感じを味わいたかったなぁ(笑)。りりあ。ちゃんは顔出しをされてないから、どなたか分からなかったんですよ。僕からすれば青天の霹靂でしたわ。そのときには楽曲を聴いてもらってましたよね?

りりあ。 はい! 『神或アルゴリズム』の仮歌が届いたとき、本当に感動しました。「これがデモ?」と耳を疑うほど、私のパートを歌うオーイシさんのピッチが完璧だったので。

オーイシ 僕もりりあ。ちゃんの歌声に感動しました。正直な話をすると、仮歌こそが自分の思い描く理想形だから、第三者は中々超えられなかったりするんです。だけど、りりあ。ちゃんは僕の仮歌を優に超えてきた。りりあ。ちゃんのボーカルと僕の仮歌を当てたラフミックスを勝手に自分で作って、スマホに入れて毎日車の中で爆音で聴いてました。

りりあ。 まったく同じです。私もお母さんが運転する車の中で、オーイシさんのデモをずっとリピートして大熱唱してました。

オーイシ ハハハ。ちなみにサビのボーカルは3つのトラックを重ね録りしているじゃないですか。何回も同じボーカルを録るから、単純に分量が多い。にもかかわらず、全てのトラックが瑞々しくて、ピッチも声も素晴らしすぎて驚きました。

りりあ。 何回も歌えることが最高に嬉しくて、ずっと歌っていたい気分でした。レコーディングってこんなに楽しいんだ!とビックリしましたもん。何も考えずに、ありのままの自分として歌わせていただきました。

オーイシ 「ずっと歌っていたい」なんて作家冥利に尽きるなぁ。りりあ。ちゃんは新世代アーティストであり、TikTokでもカリスマじゃないですか。僕がお声がけしたのは、世間の注目が加速する少し前だったから、タイミングがズレたら実現してなかったかもしれない。本当に感謝しかないです。

りりあ。 私も、今後こんなに嬉しいことはないんじゃないかなと思うぐらい幸せでした! 音楽をやっていて良かったです。

『神或アルゴリズム (feat.りりあ。)[Official Video]』より

りりあ。
シンガーソングライター。2019年秋ごろから顔出しをせずにYouTubeやTikTokに弾き語りの動画を投稿、若者を中心に話題となり10代、20代から絶大な指示を得ている。初期のオリジナル曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」はLINE MUSICでは初日デイリー1位、ウィークリーランキング1位を獲得。

この記事を気に入った方はサポートをお願いします。次回の記事作成に活用いたします。

この記事の画像(全2枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ


  • オーイシマサヨシコーシキブック

    『オーイシマサヨシ コーシキブック』

    発売日:2021年8月21日
    予価:本体2,420円(税込)
    仕様:B5判/ソフトカバー/112ページ
    発行:太田出版

    関連リンク

  • 『オーイシマサヨシ コーシキブック』<Amazon限定特別版>

    特典:アナザーカバー、大石昌良人生すごろく
    発売日:2021年8月21日
    予価:本体3,630円(税込)
    仕様:B5判/ソフトカバー/112ページ
    発行:太田出版

    関連リンク


Written by

渡部 遊

(わたなべ・ゆう)『クイック・ジャパン』編集部。猫アニメ自転車サウナ山が好き。

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森⽥美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太