「このYouTubeの編集がうまい!」放送作家がうなる動画とは【YouTube座談会(3)】

2020.2.1

プロが編集したYouTube/YouTuberならではの編集

白武 プロの映像作家が編集した『勝手に世界遺産委員会』(※4)もうまいです。インスタグラムのセンスをYouTubeに落とし込んでる。

https://youtu.be/eBrLtwhsd6M

※4『勝手に世界遺産委員会』
2019年6月チャンネル開設。登録者数5万人。青山テルマ、kemio、丸山礼、ミスターヤバタン、ナタリアなっちゃん、ロンモンロウがキャストとして出演し、「一応旅番組」と称してロケをする。

山口 コンテンツ制作会社のCHOCOLATEですよね。

白武 これはプロにしかできないクオリティなんで、こういうクオリティの高い作品性のある方向ならテレビマンにも参入の余地はあるかなと。

山口 動画編集で僕が笑っちゃうのは、『フワちゃんTV』(※5)です。

※5『フワちゃんTV/FUWACHAN TV』
2018年4月チャンネル開設。登録者数約45万人。フワちゃん本人が出演と編集を担当している。カラフルな色使いのテロップや、芸能人・キャラクターなどを切り抜いた画像素材を大量に使用するなど、他のYouTuberにはないこだわりがつまった編集が魅力。

谷田 もうセンスがね(笑)。

山口 あれって真似できないじゃないですか。意味がわからないと言えばそうなんだけど、あの編集の発想は天才的というか。サムネで芸能人の顔が緑色になってるとか。

谷田 それが明らかに刺さってるんだよね、今の若い子たちに。いわゆる王道のYouTuber編集のなかだと、『ジュキヤ』(※6)っていうチャンネルもいい。ひたすら街頭インタビューをしていく動画なんだけど、ハイスピードな編集に加えて、コメントだけじゃなく心の声もテロップでフォローしていく。下ネタをがっつり扱ってるのも含めて、TVにはない街頭インタビューの動画だなって。

※6『ジュキヤ/Jukiya』
2017年2月チャンネル開設。登録者数約119万人。一般人に下ネタをテーマにした街頭インタビューをする形式で動画を制作、投稿している。

白武 『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)の街頭インタビューに、ジュキヤさんの目線がプラスされてる感じですよね。

山口 ジュキヤの動画で僕の甥っ子がインタビューされて、めちゃくちゃイジられててショックでした……。

一同 (笑)

カツオ そういうこともあるのか。

谷田 「ジュキヤにインタビューされたい!」って思ってる人も結構いるよね。

★2019年の振り返りと2020年のトレンドを予測する「YouTube座談会」の続きは、『クイック・ジャパン』vol.147に掲載中! ご購入はこちらから。


白武ときお(しらたけ・ときお)

1990年、京都府生まれ。
【主な担当TV番組】
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)、『霜降り明星のあてみなげ』(静岡朝日テレビ)
【主な担当YouTubeチャンネル】
『しもふりチューブ』『Aマッソのゲラニチョビ』『みんなのかが屋』

カツオ(かつお)

1980年、東京都生まれ。
【主な担当TV番組】
『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)、『有吉ぃぃeeeee!』(テレビ東京)、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)
【主な担当動画チャンネル】
『漫画ストーリーズ』『バスケットテクニーク』他、某人気YouTuber番組など。

山口トンボ(やまぐち・とんぼ)

1979年、愛知県生まれ。
【主な担当TV番組】
『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』(中京テレビ)、『おぎやはぎのハピキャン』(メ~テレ)
【主な担当YouTubeチャンネル】
『カジサック KAJISAC』『毎週キングコング』

谷田彰吾(たにだ・しょうご)

1980年、神奈川県生まれ。TVクリエイターギルドVVQ CEO、株式会社Wednesday COO、芸能人YouTubeプロデュース・デジタルメディアレーベル運営。
【主な担当動画チャンネル】
『中田敦彦のYouTube大学』(過去に担当)、『Mr.都市伝説 関暁夫の情熱が止まらない』、『アンジャッシュ渡部のYouTube』『登坂淳一の活字三昧』『よしお兄さんとあそぼう!』『島田秀平のお怪談巡り』など。

関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

原航平

Written by

原 航平

(はら・こうへい)ライター/編集者。1995年生まれ、兵庫県出身。映画好き。『リアルサウンド』『クイック・ジャパン』『キネマ旬報』『芸人雑誌』『メンズノンノ』などで、映画やドラマ、お笑いの記事を執筆。 縞馬は青い

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。