OWVが魅せる“夏の一日”。サマーチューンがそろった『Get Away』のすべてを語る

2021.7.30

文=坂井彩花 撮影=山口こすも 編集=森田真規


日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に出演した元練習生の本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉で結成されたボーイズグループ「OWV(オウブ)」。

2021年4月11日には結成1周年を迎え、初めての有観客ライブ『OWV 1st Anniversary Talk & Live “AWAKE”』を開催した。そんな彼らが7月28日に4thシングル『Get Away』をリリース。

QWV(OWVファンの呼称)への想いと、“夏の一日”をコンセプトに掲げた『Get Away』について、存分に語ってもらった。

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初有観客ライブはファンへの恩返し

──4月で結成から1年が経ちましたが、皆さんから見てOWVは順調に歩を進めていますか?

本田 1年を通して4つもMVを撮れましたし、4月には有観客で『OWV 1st Anniversary Talk & Live “AWAKE”』を開催することもできました。コロナ禍を生きてきたグループとして、奮闘できているんじゃないかな。

本田康祐(ほんだ・こうすけ)1995年生まれ、福島県出身

──初めての有観客ライブとなった『AWAKE』の感想も、教えていただけますか。

本田 初めてQWVの皆さんとお会いして、僕たちのどういうところがよくて、どういうところが足りないのかを肌で感じられました。これからエンタテインメントの世界で生きていく上での成長につなげられると思います。

中川 僕は『PRODUCE 101 JAPAN』のポジション評価以来となる有観客ステージだったので、ライブが始まる前は不安だったんですけど、ファンの皆さんを前にしたら、そんな気持ちはまったくなくなりました。QWVの皆さんがすごく温かったので、やっぱりOWVの一員でよかったと再実感しました。

中川勝就(なかがわ・かつなり)1997年生まれ、兵庫県出身

──浦野さんはいかがですか。

浦野 OWVとして、ステージで歌って踊れるときをずっと待ち望んでいました。そして、いざステージに立ったら目の前にはOWVのファンしかいない。その情景を目にしたとき、ここを目指して本当によかったと率直に思いました。実際にスタートしたら、最初のトークでめちゃくちゃ緊張しちゃって(笑)。大まかな流れは決まっていたんですけど、全然そのとおりにいかなかったです。

佐野 今の状況って、観客の方が声を出せないじゃないですか。問いかけてもアンサーがないっていうのは大きかったよね。

浦野 アーティストさんが何か言うと「キャー!」ってなるライブを今まで観てきたので、お客さんの声がないとスベったような感覚になるんですよ(笑)。それが思ったより緊張するんだなって。でも、最後のほうは普段のOWVが出せたのでよかったです。

──佐野さんは、踊り始めたら靴が壊れていると発覚するハプニングもありましたね。

佐野 (取材を見守るスタッフに向けて)ねっ(笑)。

浦野 間違えてしまったスタッフさんです(笑)。

佐野 でも、そういうハプニングも含めて、本番ならではというか(笑)。そんなことは、これから先も腐るほどあると思うので、臨機応変に対応して、経験値として蓄積していけるグループになれたらいいですね。逆に楽しんでしまう、それくらいの余裕やスキルを身につけたいです。

OWV -「OWV OFFICIAL FANMEETING ROUTE I SPECIAL EDITION」Digest Movie

──ライブの構成もすごかったです。1部は「Talk」と言いつつ、歌も踊りも披露していましたね。

浦野 そこは、こだわりました。

佐野 『AWAKE』はOWVとしての初の有観客ライブでありながら、オーディション番組のときから僕らを応援してきてくださった皆さんへの感謝祭。恩返しの意味も込めていたので、今までの流れを踏襲しながら、自然な流れでパフォーマンスを見せるにはどうしたらいいか、みんなでずいぶんと試行錯誤しました。

──『PRODUCE 101 JAPAN』の制服も着用されていましたよね。

佐野 まさか今になって着るとは思いませんでした(笑)。

中川 みんな、番組で着ていた自分のやつなんですよ。もう捨てられてるかと思ったら、残っていて。

浦野 バッジは自分で保管していたから、それをつけたんだよね。

佐野 でも、OWVとして『PRODUCE 101 JAPAN』の制服を着るのは、あれが最初で最後かな。

浦野 “1st Anniversary”は、1回しかないので。

中川 限定です。

──「Scattered」が始まるとき、浦野さんがピンスポットに照らされる演出も印象的でした。

浦野 あれは気持ちよく歌えましたね!

本田 最初は「やりたくない」とか言ってたのに(笑)。「こういう演出したら?」って提案したら、「え、本当にやるの?」って。

浦野 目立つのが嫌いで……。

佐野 この仕事、向いてないじゃん(笑)。

本田 僕としては、OWVのメインボーカルは秀太だっていう見せ場を作りたかったんです。だから提案したら、「えっ」みたいなことを言って(笑)。

佐野 一番ボーカルとして魅せられる場面だからね!

浦野 結果的に、すごく気持ちよかったです(笑)。ファンの方も喜んでくださったので、うれしかったです。

浦野秀太(うらの・しゅうた)1997年生まれ、神奈川県出身

──セットリストも最高でした。

本田 言っちゃってよ。

浦野 1から僕たちで考えました! ホワイトボードに書き出して「ここの曲は、これのほうがいい」とか、「ここでMCを挟もう」とか、スタッフの方々と相談しながら決めました。

中川 流れはめっちゃ大事にしたよね。

佐野 なんせ僕たちは、曲数もまだそんなに多くないし、息抜きができるような楽曲もない。4人だけという構成でどうやったら最後まで完璧なパフォーマンスをお見せできるのか、めちゃくちゃ考えました。

佐野文哉(さの・ふみや)1997年生まれ、山梨県出身

──最後がQWVに向けた曲ともいえる「Fifth Season」なのも、また粋で……。

浦野 本田君の言葉からの「Fifth Season」っていう流れもよかったですね。しかも、初披露曲。

佐野 今のところ、どの作品にも入っていないライブ限定のナンバーなので。来てくださった、観てくださったQWVの皆さまへの想いというか……届けたかった一曲なんです。

新たなOWVに出会えるサマーソング

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