早稲田大学お笑い工房LUDO出身のGパンパンダと、慶應義塾大学お笑い道場O-keis出身の令和ロマンによる大学お笑い同世代対談。前編では、2組の出会いやプロ芸人になるまでの流れ、大学お笑いの歴史といった“彼らの今まで”について辿ったが、後編は“彼らのこれから”、そして“大学お笑いのこれから”について聞く。
学生芸人からプロになって変わったことと変わらなかったこと、将来的なビジョンなど、変化しながら進む2組と大学お笑い全体の今後について考える。
目次
大学お笑いからプロに進んで変わったこと、変わらないこと
——2組共、大学お笑いを経てプロになりましたが、サークル時代から変わったこと、逆に変わらないことはありましたか?
くるま 大学時代に狭い層に向けたお笑いをやっていたので、広い層を意識して「もっとわかりやすくしないといけないね」とか、「見た目も含めてもっとポップにしないと」といった考えるようになったとは思います。
一平 LUDO出身の芸人は、みんな大学時代と芸風が変わっている気がします。もともとネタに対するこだわりがあんまりないというか……。
くるま それで言うとLUDO出身の人は、サークルの機能的に、環境に合わせたネタをする練習ができていたんだと思います。O-keis出身だと、今まで辿ってきた道をそのまま進むしかなくて。努力の仕方がそれしかないんだと思います。
星野 O-keis出身でプロ入りした人はそもそもカリスマ性があるから、その力で進んでいける部分があると思うんですよ。でもLUDOは組織的にやってきたこともあって、個で見ると意外とふわついてて。だからみんなプロに入った時点で一度苦戦していると思うんですよね。
一平 確かに苦戦してるね。
星野 プロになって、ウケなくて、「え……どうしよう。どうする?」みたいな戸惑いがあるんじゃないかと。
くるま LUDO出身者はプロ入りしてからも、大学時代と同じ作業をしてるんじゃないですかね。大学時代はサークル内でウケるネタをそのシステムの中で試行錯誤して、プロ入りしたら、プロの世界でウケるネタを試行錯誤するみたいな。
一平 「このネタをやりたい!」より「ウケたい!」って欲のほうが強いのかもしれない。
くるま LUDOには「こだわらない強さ」があると思います。