Gパンパンダ×令和ロマンの早慶お笑い対談(2)ジャンルもパターンもすべてそろった今の「大学お笑い」を考える



今の大学お笑いには、パターンもジャンルもすべてそろっている

くるま ラランドが『NOROSHI』で優勝したのが2018年3月で、そこがラランドショックの1。『M-1グランプリ2020』準決勝に出て、そこがラランドショック2。

星野 そっちが俗に言う「ラランドショック」ね。

くるま フレンドパークみたいなもので、意外とここが2なんだよ! でも、これがすごいデカいでしょ。ここで「社会人お笑い」みたいなのも一気に花開いた。会社を辞めなくてもいい。何か起きるんじゃないかっていうのが。

大学お笑い年表3

ケムリ 最近だと、社会人になってからお笑い始めた人が「もし学生芸人だったら、どのサークルが似合ってるか」っていうライブもやってるくらい。

くるま 卒業してすぐプロに入る人もいれば、社会に出てしばらくしてからプロになる人もいる。ジャンルも、正統派、イロモノ、社会人、演劇ユニット……。だからもう、全パターンそろったって感じ。

一平 『大学芸会』や『NOROSHI』自体がもうメディア化してるから、その時点ですでに注目されることもあるよね。

くるま 今年『NOROSHI』が開催されるとしたら(2020年は新型コロナウイルスの影響により決勝戦中止)、いよいよいろんなメディアの人とか観に来て、すぐにプロとして売れる芸人とか出てくると思う。ラランドみたいに。

「自分たちのためにも大学お笑いに薪を焚べつづける」

——今後はテレビ、劇場ライブなど、どういった方向に進んでいきたいというビジョンはありますか?

令和ロマン_高比良くるま

くるま テレビでも劇場でも、自分の枠からはみ出さないようにしてやっていきたいですね。メディアに振り回わされないように。あとは、知り合いから仕事をもらって……みたいな。最近は、本当に大学お笑い時代の知り合い以外との仕事が多くて。この前もモデルみたいなことやったりとか。毎週のように知り合い経由の仕事してる気がする。

——それは高比良さんに知り合いが多過ぎるんじゃないですか?

くるま 俺がそういう知り合い経由の仕事をむちゃくちゃやる先駆者になる! 

——ケムリさんはどうですか?

令和ロマン

ケムリ 俺は大学作って、お笑いサークルを作りますよ!

一平 えええええ! お笑いサークルは大学作らなくても作れるのよ!!

ケムリ 俺はお笑いサークルを作るために大学作りますよ。

一平 違う違う違う!

くるま 福岡に大和証券女子大(ケムリの父は大和証券の現副社長)作ろう! 女子大で強いお笑いサークルあったら、熱いもんね!!

一平 福岡版の『NOROSHI』みたいなのも作るのかな、きっと。

くるま 自分たちのためにも大学お笑いにずっと薪を焚べつづけなきゃいけない。将来的に学生お笑いの芸人を発掘するゴングショーの番組のMCとかやりたいから。学生お笑いスター誕生みたいな。

一平 じゃあ、それの審査員みたいなのやらせてもらえないかな。

くるま Gパンさんは?

Gパンパンダ

星野 僕らは今、世の中的にインテリ(キャラ)として認識されてしまっているので、むしろそれがプラスになるところまで行きたいな、と思ってる。やっぱり「公認会計士とメンサ会員のコンビ!」って言われたら、多方面から「こいつら、ナメてるな」と思われかねないし、メディアに振り回されやすい肩書きだから、それをちゃんと考えて使わないと爆発してしまうので。

くるま メンサと公認会計士のコンビなんて、全力で振り回しても振り回し終わらないですよ!

私はずっと、大学お笑い出身のプロ芸人が、なぜ卒業してからも大学お笑いを好きでいつづけるのか、疑問に思っていた。単に「あの時代はよかった」と思い出を回顧するのではなく、実際に現役の学生芸人を見て、笑って、「あいつらおもしろいな」と引き上げていこうとする姿勢が素敵だと思っていた。

思い出というのは、自分たちだけで盛り上がり、悦に入る道具になってしまうが、大学お笑い出身の芸人たちは、自分たちの時代だけでなく、「大学お笑い」というコミュニティ全体を盛り上げていこうとしてるように見える。

そのひとつの答えがインタビュー中に高比良さんが言った「自分たちのためにもずっと大学お笑いに薪を焚べつづけなきゃいけない」という言葉なのではないだろうか。

偉大な先輩たちに憧れ、大学お笑いの世界に入り、プロになった元学生芸人たちは、その後、現役の学生芸人たちを引き上げることで、また大学お笑いに還元していく。憧れて、憧れられて、という循環を繰り返し、大きくなってきた大学お笑いの火はまだまだ強くなる。


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1996年生まれ。青山学院大学のお笑いサークル「ナショグル」に所属し、『M-1』などにもエントリー。卒業論文は『ゴッドタン』(テレビ東京)などを題材にした「お笑い番組から考えるテレビ番組のデザイン」で、佐久間宣行がツイッターで「嬉しかったし、何より面白かったです!」とコメントするなど話題となった。現..

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