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今を振り返ったときのために
──「ネクストブレイク」と言われつづけることの焦りはありましたか?
屋敷 うーん、正直そんななかったですね、いつか売れるやろと。『M-1』、『キングオブコント』で決勝行ったらテレビにいっぱい呼ばれるようになるんやろうなみたいな感じやったんです。で、2018で焦り出しました、ようやく。要は後輩がいろんなところで優勝し出して。もう全然若くないやん俺らって。それまでどこ呼ばれても俺らが一番若かったんすよ。『バチバチエレキテる』ももちろんそうですけど、俺らより後輩がおるってあんまなくて。
──2018年はニューヨークさんの転機だったんですね。嶋佐さんとの関係も含めて。屋敷さんから見て、嶋佐さんとはどういう人だと思いますか。
屋敷 ほかの芸人に好かれますね。それ大事ですよね、先輩後輩同期問わず。そこは全然嶋佐のほうが上だと思う。
──ニューヨークさんはこれからどうなっていくと思いますか。
屋敷 ああー(笑)。あんま得意じゃないんじゃないですかね、狙い定めてそこに向かっていくのが。だからそれ系の質問にだいたいふわっとした答えになる。ふふふ(笑)。何年後に冠番組を持って……みたいのを計算どおりできる気がしないっすね、正直。
──でも、分岐点での「正解」を選ぶのはすごい得意なのでは。
屋敷 そうなんすかね……でも将来、今の自分ちょっと違うなあと思わん状態になってればいいなとは思いますね。10年後20年後まったくテレビ出てなくても、そのとき自分ら的に納得いってりゃいいなとは思います。
前にやすとも(海原やすよともこ)さんが「後輩にとにかくイタいとかダサいとか思われたない」って言ってて、めちゃめちゃ意外やったんです。あんな我が道を行く、後輩は誰もそんなこと言ってない人たちでも気にしてるんやって。だから俺たちも「ダッサいなあニューヨーク」って後輩に思われてなかったらそれでええです。
ニューヨーク嶋佐和也のソロインタビューは『芸人雑誌 volume2』に掲載。「2021の顔」として、ニューヨーク、空気階段、Aマッソの3パターンの表紙で発売されている。さらにカナメストーン、9番街レトロ、かが屋、ゼンモンキーも登場している。
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