大宮ラクーンよしもと劇場から車で約15分ほどの距離にあるスーパーオートバックス大宮バイパス。このバイパス沿いのカー用品店には、約100名を収容できる劇場がある。サンパチマイクに照明、配信設備も整っていて、毎月何組もの芸人を集めたライブが行われている。もはや「営業先」の域を超え、大宮セブンのもうひとつのホームとなっているスーパーオートバックス大宮バイパスとはいったいなんなのか。S店長に話を聞いた。
目次
お笑いといえばやっぱり吉本だろうと
──大宮セブンについて取材をしていると、必ずといっていいほど「スーパーオートバックス大宮バイパス」のことが話題に上がります。そこで、S店長にお話を伺えたらと。
S店長 ありがたいですね。でも、お役に立てるかどうか……。
──いや、ぜひ。S店長がスーパーオートバックス大宮バイパスの店長になったのはいつですか?
S店長 2011年の4月です。
──現在のようなお笑いライブを開催するようになったのは?
S店長 本格的に始まったのは2015年9月の『周年祭』からなんですよ。
──ではそれまでは、至って普通のスーパーオートバックス店舗だった?
S店長 僕が店長になる前にも、たとえば2006年にチュートリアルさんが来店してくださったことはあったんです。けれどもそれは当時オートバックスが『M-1グランプリ』のメインスポンサーだった、その一環でした。最初に僕がお笑いのイベントをやったきっかけは、お客様の声によるもので。お店のLINEアカウントがありまして、今、登録がオートバックスグループ約600店舗の中で日本一の、5万5000人以上いるんです。まだその登録が500人くらいだったころ、そのLINEのお客様に「9周年にどんなイベントをやったら喜んでいただけますか?」というアンケートを取ったら、「芸人さんを呼んでほしい」という意見が一番多くて。じゃあ一度呼んでみようと思ったものの、どうやって呼んでいいのかも全然わからず……。
──それまで、店長自身はお笑いへの興味は?
S店長 失礼ながらまったく縁がありませんでした。誰が売れているとかも、まったく知らなかったんです。だから第1回には、ソニーの芸人さんを呼べるという取引先があったことでSMAの方と、あとお笑いといえばやっぱり吉本さんだろうと思ったので吉本の芸人さんを代理店を通じてお呼びしました。
──第1回から、初代大宮セブンメンバーであるえんにちさん、GAGさんがいますね。
S店長 ちょうどその前年に大宮ラクーンよしもと劇場ができていたので、来てくださったんですよね。いざイベントをやってみたらお客さんが400人くらい集まって、しかも、もうめちゃくちゃ笑ってたんですよ。そのとき僕、「お笑いってすごいんだな」と本当に感動しまして。こんなにお客様が喜んでくれるんだと……。以来、当店のお客様を笑顔にできるのならと思い、毎月ライブをやるようになって、5年半経ちました。
──誰を呼ぶかは、どんなふうに決めているんですか?
S店長 第1回のとき、プロデューサーX氏(大宮の初代支配人)と名刺交換させていただき、以来ご相談するようになりました。おかげで、いろんな芸人さんが大宮ラクーンよしもと劇場の出番の合間に出てくださるようになったんですよね。和牛さんが来たときは、前日夜からお客さんが並んだほどです。千鳥さんも来てくださったんですよ。『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)の収録をここでやったことも3回あります。
──その中に、だいたいいつも大宮セブンの面々がいたわけですね。
S店長 大宮セブンはよく大宮の劇場に出ているから、彼らが出る比率も必然的に多くなったんです。だから自分もだんだん情が湧いてきて、がんばっているみんなを応援したくなったし、何かあるときは大宮セブンのメンバーじゃないと!と思うようになりました。このころからイベントをずっとつづけたいという思いが強くなって、『爆笑 ‼︎ お笑い ‼︎ 芸人イベント』というタイトルも『爆笑 ‼︎ お笑いバックス』に変えました。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR