「シャアにギャップ萌え」ガンダムガチオタモデルが教える“女性のためのガンダム入門”

2021.3.3

文=ソムタム田井 編集=森田真規


「シャアとアムロって“女性との接し方”でよく比較されるんですけど、アムロは最初から自分のダメな部分を隠していない。だから世話を焼いてくれる、身のまわりのことをなんでもしてくれる女性が自然と集まってくるんです。反対にシャアは……」

“ガンダムガチオタモデル”の肩書で、モデルやMC、YouTuberとして活動。さらにはコスプレイヤーとしての側面も持つなど、多方面で活躍中の水瀬ちか。特にYouTubeで展開している“ガンプラ”製作の動画は好評で、公式イベントにもゲストとして招待されるなど、『ガンダム』シリーズに対する熱意と知識量は群を抜いている。

ここではそんな“ガンダムガチオタモデル”水瀬ちかを構成した……と言っても過言ではない、ガンダムコンテンツ“三種の神器”をピックアップ! ガンダムには「女性でも楽しめる要素がふんだんに盛り込まれている」という。その魅力について語ってもらった。

【好きな作品】『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』

どの作品も好きですが、どれか1本、人にオススメするとしたら『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』がイチオシです。OVAで短くまとまっているので、初心者の方でも観やすいんです。

『ガンダム』シリーズとしては珍しく、純愛もののストーリーなので、女性が観ても楽しめるはずです。敵対する勢力の男女が偶然出会って、危機的状況から抜け出すために協力し合うんですけど、その過程でお互いに惹かれていって。

結局それぞれ救援が来てお別れすることになるんですけど、去り際にヒロインが主人公の腕を掴んで、初めて名前を伝えるシーンが尊い(笑)。ふたり共お互いのことを特別な存在だと感じていることが伝わってくる、本当に大好きなシーンなので、ぜひここだけでも観てほしいですね。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のヒロイン、アイナ・サハリンを解説

それまで観てきた宇宙世紀ものの『ガンダム』シリーズは、どれも重厚というか、過酷な戦いの連続だったのに対して、本作は同じ世界設定でも、こんなにきれいな物語があるんだ……ということを見せてくれます。それがすごく衝撃的で。もちろん『08小隊』にも過酷なシーンはたくさんありますけど、それでもきちんと恋愛が描かれているところが印象的で今でも一番好きな作品です。

「初心者でも観やすい作品は?」ってよく聞かれるんですけど、『08小隊』は恋愛要素が前面に出ていて女性でも観やすい内容なので、『ガンダム』シリーズに触れたことがない方でも世界観に入り込みやすい作品になっていると思います。初心者の方にはぜひ、入門編として手に取っていただきたいですね。全11話なので、休みの日に一気観できるのもオススメのポイントです。

シャアとアムロの“女性との接し方”の違い

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