──2015〜16年のM‒1予選での漫才はややメタ寄りでしたよね。そこからガラッと変わったのはなぜなんでしょう?
川北 もともとコントも漫才もやってて、どっちかに絞ろうってなったんです。それで漫才を選んで、そこからあんまりメタなものはやめました。しゃべくりっぽいネタをやってる自分たちの漫才を動画で観たときに「ごちゃごちゃうるせぇな」って思って。
ガク (笑)。考えながら見なきゃいけないものになっちゃってたんですよね。
川北 しゃべくり漫才はかっこいいですけど、結局もっとバカバカしいのが好きなんですよね。だったらさっさと設定に入っちゃったほうが自由にできるんで。地下ライブでもM‒1みたいなところでもバカバカしいやつはすごいウケるんで、なるべくそういうやつをやっていたいなとは思います。
──そのバカバカしさってどういうニュアンスですか?
川北 「大声で騒いでるだけじゃねぇか」みたいなことですかね。小さいライブでもお笑い好きは笑うし、ちゃんとした場でもそんなことやってる人あんまりいないからウケるじゃないですか。
ガク そうだね、ターゲットが狭いわけではないというか。
川北 あとは、地下ライブとの使い分けがうまい人はすごいなって思いますね。金属バットさんとか、普段はかなりエグいこと言ってるけど、去年のM‒1では準決勝と敗者復活でちょっと内容変えてたんですよ。小林さんに聞いたら自分たちで判断して変えたらしくて、そういうところだなって。その塩梅がやっぱり俺らよりもうまいんですよね。俺ら、まだそのへんが身についてないところがあるんで。
──使い分けって自然にできるものですか? 「俺たち今きれいにやろうとしてるな」と恥ずかしくなる瞬間もあるのでは。
川北 そうなんですよ。それとの戦いでもありますね。でも、地下ライブですごいエグいネタやってる人たちが、エグみを取ったよそゆきの強いネタやってるのを観るの、結構好きなんですよ。結局そのエグみがなくてもちゃんと面白かったりするし。そうなったらいいですね。
──最後に話をもう一度大喜利に戻して、同世代で大喜利が強いと思う人を教えてください。
川北 ママタルトの檜原とサツマカワRPGとケビンスの仁木です。
ガク 最後のは、元ひみつスナイパーの仁木恭平ですね。
川北 これは今日聞かれると思ってあらかじめ考えてきました。
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