四千頭身・石橋遼大、コンプレックスだった<普通>を武器にする方法「100点にも憧れるけど」

2021.2.26


平均点を取りつづけて、ゆるやかに上がっていきたい

──ずっと「普通の人間」だったと言っていますが、売れてからちょっとずつ変わってきましたか?

僕もちょっとくらい変わるかと思ったんですけど、本当に変わらないんですよね。普通のままです。お金が入るようになって、都築はいい服を買ったり、後藤は車を買ったり楽しんでるんですけど、僕はそういう物欲も全然なくて。金銭感覚が狂ったりするのかと思ってたんですけど……まあ使わない(笑)。ちょうど昨日、3万円の服を買って「かなり使っちゃったな」って思いましたもん。

──確かに、テレビに出ている芸人さんだからと言ってみんなが変わり者である必要もないですよね。

普通であることはコンプレックスでもあったんですけど、この世界に入ってからは逆にそれが「お前、変だぞ」って言われる武器になって。自分のトークライブのゲストで銀シャリの鰻さんに来てもらったときにも「お前はだいぶ変やぞ」って言われました。「橋本だったらお前のこともっとイジる」って。本当に普通の人間なんですけど、そういうふうに思ってくれる人もいるんだなって。

──お笑いの世界ではそういう「普通さ」もひとつの武器になるんですね。

そうかもしれないです。普通が一番いいんじゃないかって、最近思うようになりました。もちろん90点とか100点を叩き出せる人に憧れますけど、なんとか平均点を取りつづけて、少しずつ結果を出していくのもアリなんじゃないかって。

恋愛でも、一気に熱を上げて「好き!」ってなるよりも、ずっと同じくらいの「好き」を維持したほうが長つづきするっていうじゃないですか。恋愛経験がない僕が言うのも変ですけど……。だから自分で「普通」の水準をちょっとずつ上げていって、たとえば60点が普通だったのが次は70点が普通になるように努力するとか。

それで最終的に上がっていければ、結果として勝ちですから。急に変わるのは無理なんで、焦らずにゆるやかに変わっていきたいですね。


この記事の画像(全7枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ


  • 【総力特集】四千頭身

    【総力特集】四千頭身 静かな情熱、飾らないスタイル

    飄々としていて、掴みどころがなく、特異な存在感を放つ四千頭身。
    都築拓紀、石橋遼大、後藤拓実のそれぞれにインタビューを行い、三者三様の情熱・スタイル・戦い方を解き明かす。

    関連リンク


山本大樹

Written by

山本大樹

(やまもと・だいき)編集・ライター。1991年生まれ、埼玉県出身。明治大学大学院にて人文学修士(映像批評)。編集プロダクション勤務を経て、2019年に独立。現在『クイック・ジャパン』外部編集・ライターのほか、『BRUTUS』、『オードリーとオールナイトニッポン』シリーズ、『三四郎のオールナイトニッポ..