カメラに向こうのJAMを見据えたパフォーマンス
「OH-EH-OH」のメイキング映像を挟み、2度目のMCへ。MVの撮影秘話などが語られた。ファンの心を躍らせたのは、マネージャーからタレコミされたバッティングセンターの話だろう。白岩瑠姫は「バッティングセンターでホームランを打ったら、入り時間を変えてもらえるはずだったんです。でも、ホームランの的がなくって(笑)。しっかり午前2時に現場入りしました」と暴露。SNS上では「どこのバッティングセンター!?」と憶測が飛び交っていた。
「OH-EH-OH」は、PENTAGONのフイが作曲をしていることが話題に挙がると、以前バックダンサーを務めていた川尻蓮は「うれしいな。ただ、ラッキーだなと思って。こういうご褒美がくるとは思っていなかったので、感動しました」とにこやかに答える。彼にとってフイからの楽曲提供は、“がんばってきたから当たり前”ではなく“ご褒美”なのだ。大きな舞台に立ってもなお、謙虚な姿勢を貫く川尻にグッと胸を掴まれた。
感慨深いトークが展開されたが、しんみりしたままでは終われない。リードトラックの「OH-EH-OH」のパフォーマンスを全力でやり切り、ラストスパートをかけていく。一段と覚醒の匂いを香らせたのは、木全翔也と鶴房汐恩のラップだ。
鶴房は「かっこいいとこを見せたくて、(ハンド)マイクでラップしました」と話していたが、その発言にたがわぬフロウを打ち出していた。声の聴かせ方、ニュアンスのつけ方など、彼らの努力を感じずにはいられない。“パートを当てられたからラップをやっている”以上のものを目指すフロウには、G-DRAGON(BIGBANG)やRM(BTS)のような活躍を期待したくなった。メンバー全体では、息の合ったジャケットダンスを展開。画面越しに5000人のJAMを魅了したのだった。
パフォーマンス終了後は、一人ひとりからJAMへメッセージを発信。木全が「いつかは絶対に埋め合わせができたらいいなと思ってるんで」と語ると、「ここにJAMのみなさんがいたら、もっと楽しかったんだろうなって思う」と川西。同じ会場にいられずとも、彼らの気持ちは常にJAMへと向かっていた。いや、むしろこんな状況だからこそ、ファンの目の前でパフォーマンスできることが当たり前ではないと強く感じたのかもしれない。
川尻はカメラに向かって「(JAMのみなさん)見えてますので!」とコメントしていたが、JO1の目は会場にいないJAMをしっかりと捉えていたし、生じゃないからこそ伝わるパフォーマンスを心がけていた。
彼らの成長を観ていると、人を次のステージへ進ませるのは、本人の強い覚悟と妥協しないで挑みつづける経験なのだと痛感させられる。デビューから半年も経っていないにもかかわらず、歌やダンスというスキルに留まらず、プロとしての姿勢を11人は身につけていたのだから。
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