単なる偶像では終わらない
――今年の初めにONE N’ ONLYを活動の中心にすると発表されていましたが、なぜこのタイミングで、このような決断をされたのですか。
HAYATO 何か大きなきっかけがあったわけじゃないんです。それぞれがEBiSSHやさとり少年団と並行して活動をしているなかで、ONE N’ ONLYの音楽性のほうが時代に求められてる気がして。だったら新体制になるタイミングで、ひとつに集中して全力を注いでみようと。
TETTA ONE N’ ONLYのファンが、世界中にいると知ったのも大きかったですね。日本で活動してると、ライブに来てくれるのって国内の方がほとんどじゃないですか。「I’M SWAG」のMVをYouTubeに公開したとき、EBiSSHとさとり少年団を足した再生回数を上回って。日本から離れたところでも、僕らの音楽を聴いてくれてる人がいるんだと思えたんです。
KENSHIN 海外の方からのコメントも日本語と同じくらい来てたよね。しかも、いいことばかり。「Dark Knight」からは、海外の方の反応を楽しみにしてたところもあるくらい(笑)。
TETTA 2018年にZeppでツアーしたときも、すごく手応えがあったし。ONE N’ ONLYなら世界規模で勝負できると思いました。
――世間的に“アイドル”と呼ばれる人たちって、理想像に迎合していくのが最善みたいなところってあるじゃないですか。ONE N’ ONLYは、その逆を行っている気がするのですが、迷いや戸惑いはないんですか。
EIKU ないですね。世間に対して歌とダンスで伝えることができるのも、僕らの強み。「Category」も「ONE N’ ONLYってこうだよね」って決めつけられたくないっていう思いが込められてるので。
NAOYA ただ歌って踊るだけで終わらない、メッセージ性の強い楽曲や表現がONE N’ ONLYの魅力だと思ってます。
――いろいろな見方がONE N’ ONLYに対してあると思うのですが、ご自身ではどのようなカテゴライズでグループを受け止めていますか。
TETTA 世間から見たらアイドルに見えると思うんですけど、個人的にはアーティストって言いたいです。もちろんアイドルもすごいし、アイドルを否定したいわけではなくて……。キラキラしてる部分は根本に持ちつつも、音楽の表現で魅せていきたい。歌詞で伝える、歌で届ける、音楽で助ける。そういうふうになりたいと思ってるので。
HAYATO 僕もアーティストでいたいって思います。女の子が理想とする男性像を演じるんじゃなくて、思ってることを音楽で表現したり世間に発信したりしたい。表現のツールとして、歌やダンスを使っていきたいんです。
――REIさんはいかがでしょう。
REI 僕もアーティストかな。アーティストさんって人生の経験をもとにして、表現へ落とし込んでると思うんですよ。僕らの曲もそうやって生まれてるものばかり。最新曲の「Shut Up! BREAKER」はSNSの誹謗中傷に向けて僕らが感じたことを、僕たちの音楽プロデューサーのJUNEさんと相談してでき上がった楽曲。自分たちが表現したいことを表現してるので、アーティストかなって。
NAOYA 自分を出すのがアイドル、楽曲の世界観を表現するのがアーティストだと思ってます。だからONE N’ ONLYをカテゴライズするなら表現者、僕らが思ってることを表現するグループ。自己主張集団、かな。僕らの意見に対して賛同する人もいれば反対する人もいると思うけど、それでいいと思ってます。
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