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これまでとこれからを表現した写真集の発売。プロと組んでYouTubeチャンネルを開設
――漫画やアニメと並ぶクールジャパンの象徴として、今後はコスプレイヤーの活動の場も世界に広がっていきそうですね。一方の“転換の半年”とは、どういう意味ですか?
ロシエル 3月にワニブックスさんから『MOON STONE』『月長石』という2冊の写真集を出させていただいたんですけど、これにはそれぞれ「今までの10年を表現したコスプレ編」と「これからの10年を表現したグラビア編」という裏テーマがあって。
「家に引きこもっていた女の子が、ある日、たまたま手に入れたメイド服を着て人前に出る。そこからだんだんとコスプレの魅力に惹かれていき、自分が考えた表現や、独自の世界観をもっと多くの人に知ってほしいと思うようになる。そこから新たなステージを見つけ、歩き出していく」というストーリーなんですけど、今まさに、次のステップに向けて進んでいこうとしている私自身の生き方を反映した作品になっています。このタイミングで、そうした思いを詰め込んだ写真集を発売できたことも、私の中では印象深い出来事でした。
――コスプレだけに終始するのではなく、新たな方向性も模索されていると?
ロシエル そうですね。私が代表を務めるコプルトという事務所でも、最近はグラビアやアイドルとしての業務を中心に活動している子が増えてきました。そういう子たちが活躍できる場も、これからはもっと増やしていってあげたいと考えています。
――後進の育成にも尽力されているのですね。ちなみに、緊急事態宣言が発令されて大々的な展開ができなかった期間、新たに始められた活動はありますか?
ロシエル 前々からYouTube配信に興味があり、「いつかやってみたいな」と思っていたところ、さまざまなバラエティ番組を手がけている制作会社が名乗りを上げてくださって。それで一緒にチャンネルを立ち上げることになりました。プライムタイムに放送中の人気番組も手がけているディレクターさんが、毎回、企画会議から参加してくださっています。私の意見も取り入れていただきながら、今はチーム全員で一丸となって、動画制作に取り組んでいるところです。4月3日にチャンネルを開設して以来、定期的に配信をつづけていますので、ぜひチェックしてみてください。チャンネル登録者数は、まだ2万5500人(6月10日現在)なんですけど、まずは10万人突破を目標に、大勢の方に楽しんでいただける動画をこれからもアップしていきます。
――どのような動画を投稿されているのですか?
ロシエル 著作権の問題もあるのですが、キャラクターのコスプレをして自由にしゃべってしまうと、そのキャラのイメージを大切にしている作品ファンの方たちを悲しませることになってしまうので、YouTubeでは毎回“素の火将ロシエル”として、オリジナルの衣装で動画を作成しています。
公式コスプレイヤーとしてイベントに出演する際は、完全にそのキャラクターになりきって、素の部分は絶対に見せないようにしているのですが、動画の場合はそれとは真逆の取り組みになるので、まだまだ慣れないことばかりです。「素の状態の私で、どれだけおもしろいことができるか?」を常に考えながら、ダンスやヨガ、リアクション芸など、いろんな企画に挑戦しています。
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