MAZZELがセルフ解説する“個性”と“切り札”。SEITO「ブレイキンはボーイズグループのシーンでナンバーワン」

「MAZZELは、過去類を見ないほどにバックグラウンドや思想、哲学が異なった8人が集まった奇跡のようなグループであることを、このEPにおけるクリエイティブで証明する」
MAZZELの1st EP『Royal Straight Flush』(2025年4月16日(水)発売)のリリースに際して、彼らのプロデューサー・SKY-HIは上記のステートメントを発表し、この作品には“MAZZELらしさ”を詰め込んだと明かしている。では、“MAZZELらしさ”を構成している“個性”やそれぞれの“切り札”とはなんなのか、8人にセルフ解説してもらった。
MAZZEL
(マーゼル)SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」に所属する8人組ダンス&ボーカルグループ。2023年5月にデビューし、2025年4月からは全国10都市を巡る全国ツアー『MAZZEL 2nd One Man Tour 2025 “Royal Straight Flush”』を開催
目次
スタイリッシュな「J.O.K.E.R.」と爆発力の「King Kila Game」
──「King Kila Game」に「一番正しい奴は 一番楽しい奴だろ」という歌詞がありますが、“楽しい”に重きを置いて行われた夏合宿との関連性を感じることはありましたか?
TAKUTO 関係あると思います。楽曲にしてもライブにしても、やっぱり原点はそこにあるので。そういう話を直接されたわけではありませんが、僕たちも「そうなんだろうな」という解釈をしています。
──「King Kila Game」を初めて聴いたとき、どんな印象を持ちましたか?
HAYATO 「楽しいな」って、率直に思いました。
RAN 「J.O.K.E.R.」がスタイリッシュだとしたら、「King Kila Game」は爆発力っていうか。一枚の中で、いい意味で散らばった気がします。
HAYATO 「J.O.K.E.R.」はダンススキルで魅せていたからこそ、「King Kila Game」ではMAZZELならではの個性が入り乱れた感じを出せるなって。2曲が裏表のようになっていて、対比がおもしろいと思いました。
──振り付けは、どんな仕上がりになっていますか?
SEITO フックがめっちゃキャッチーというか。サビに来て落とし込んだ感じのフレーズって初めてなので、いろんな人に踊ってもらえるかなと思います。
RAN パッと見た感じではわからないかもしれないですけど、実はけっこう難しいことをやっているんです。振り付けをRht.のKAZtheFIREさんにお願いしたんですけど、シンプルでありながら難しい振り付けを考えてくださって。みんなが踊れる振りを意識しつつ、いかに僕たちが内側を詰められるかが試されています。
──コレオグラファー(振付師)は、みなさんから指名されたんですか?
TAKUTO 「King Kila Game」と「J.O.K.E.R.」に関しては、僕やRAN、SKY-HIさんの間で相談しながらお願いする方を決めました。
RAN 最初に曲を聴いた段階で、いろんな方にお願いする想像をしてみたんですけど、「King Kila Game」も「J.O.K.E.R.」も可能性がありすぎて。すべて含んだ振り付けを作れる方と考えたとき、「J.O.K.E.R.」ならKAITA君、「King Kila Game」ならKAZtheFIRE君がしっくりきたというか。僕らの作品をこれまでも作ってくださっていて、一人ひとりのキャラクターや個性を知っていただいている方だからこそ、振り付けにも深みが出るだろうなって思いました。
8人の“切り札”
──EP収録曲「J.O.K.E.R.」になぞらえて、ひとりずつ自分の切り札を教えてください。
SEITO ブレイキンです。ボーイズグループのシーンでは、ナンバーワンだと思っています。もしかして、攻めすぎてる?(笑)
TAKUTO いい、いい。
RAN それが個性。
SEITO ブレイキンが切り札です。
RYUKI 僕はラップです。自分がパフォーマンスをするとき、ラップが一番魅せられるので。SKY-HIさんのパフォーマンスを見ていくうちに、ラップは韻の踏み方だけではなく、言葉のつなぎ方や意味も大事なんだなって理解できるようになりました。それもあって、最近強みになってきた気がしています。
RAN 音を体現することです。ストリートダンスをやっていたとき、バトルっていうフリースタイルでよく踊っていて。音楽や音と過ごす時間もすごく長かったので、瞬間的にビートや歌を身体で表現するのが得意なんです。それをパフォーマンスで体現できているのが、「J.O.K.E.R.」なのかなって。
TAKUTO 僕はパフォーマンス力の底上げ。ブレイキンのような個性的な踊りをするわけではないけど、まったく癖がないクリアで見やすい踊りをすることは得意なので。8人がそろったときのまとまり感を増したり、パフォーマンス力が上がったように見せたりする部分で、貢献できているのかなって思っています。
NAOYA 妖艶さです。僕のダンスが入ることで、急に安らげる雰囲気になったり、ガッと勢いがついたりするというか。
RAN ギアチェン?
NAOYA そう! ギアチェンジみたいな役割を担えるのが、切り札だと思います。
EIKI 心。すごく感受性が豊かで、相手の気持ちがわかるこそできるMCや歌唱が自分の強みかな。
KAIRYU ボーイズグループのシーンで歌唱力に誇りを持っている人はめっちゃいると思うんですけど、その中でも自分の好みやシンガーとしてのスタイルは、ちょっと異質だと思うんです。歌唱力で引っ張っていきたい気持ちはもちろんありつつ、“自分にしかない色”も切り札です。
HAYATO キラキラ成分。MAZZELって声色が一人ひとり違うんですけど、中でも僕の声はちょっと異質で変わった声をしていると思っています。僕の声が入ることによって、楽曲のスパイスになったり、曲の印象を変えたりしているというか。僕のキラキラ成分が入るからこそ、ただ単に強い楽曲ではなく“MAZZELらしく”なる。キラキラ成分もMAZZELが持つ個性のひとつとして捉えていただけているんじゃないかなって。

MAZZELの個性は変幻自在
──多種多様な個性を持っていると評されることの多いMAZZELですが、「個性を出す」ために意識していることはありますか?
SEITO 個性について言われることは多いんですけど、いい意味で意識したことはないです。
RAN みんな、自然体な気がします。
SEITO 本当にナチュラルな自分が出せています。
HAYATO それぞれが「自分の好きなものはこれ!」って明確だし、それをちゃんと貫いているので。
EIKI それでいて、なんにでもなれるのがMAZZELの魅力。「J.O.K.E.R.」の歌詞にも「JackでQueenでKing 変幻自在」とあるように、僕らがありのままでいながらもいろんな姿を見せることで、MAZZELを好きな方にも自信を持っていただけるようになっていると思います。
──楽曲ごとにいろんなコンセプトがあるかと思いますが、メンバーのみなさんで話し合ってイメージの統一などもされますか?
KAIRYU 「こうしよう」って決めることはないかもしれないです。
EIKI 一人ひとりが決められた8色になるというより、ひとつの楽曲を描くために変化したり、対応するイメージなんです。同じ色にもなれるカラフルさは僕たちの強みですが、なんなら「色を塗ってる人がいるから自分は線を書こう」みたいなこともできてしまう。「自分はこうしたほうがいいな」と曲によって考えて、型にはまったり変形したりする。それがMAZZELなんです。

MAZZEL 1st EP『Royal Straight Flush』

発売:2025年4月16日(水)発売
ストリーミング&ダウンロードURL:https://mazzel.lnk.to/Royal_Straight_Flush
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