韓国芸能界きっての高いトーク力を持つメンバーも!SEVENTEENの“バラエティ力”を、メンバー別で徹底分析(後編)

2023.8.24

(P)&(C)PLEDIS Entertainment

文=紺野真利子 編集=菅原史稀


SEVENTEEN(セブチ/SVT)が8月23日に日本ベストアルバム『ALWAYS YOURS』を発売。それに先駆けて、7月から日本の音楽番組やバラエティ番組にも出演。毎回バラエティでもきっちりと爪あとを残している彼らは、ここ日本でも徐々に見つかってきている。

SEVENTEENはアーティストでありながら、トークもバラエティもこなせる無敵グループなのだ。そこで今回は、メンバー一人ひとりのバラエティ力を、前後編に分けて紹介していきたい。


記事前編はこちら

バラエティで“覚醒”するTHE8

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後編のひとり目に紹介するのは、落ち着いていて品がありパフォーマンスも美しく優雅だが、バラエティではキレキレに覚醒するTHE8(ディエイト)。

普段はぽやぽや穏やかでマイペースなTHE8は、時折メンバーにキレのあるツッコミをしたり、鋭い煽りをして爆笑をかっさらう。瞑想にハマっている彼は、YouTubeで配信中のSEVENTEENのバラエティ番組『GOING SEVENTEEN』でメンバーから不当な言いがかりをつけられ思わず反論するも、「瞑想が足りてないんじゃない?」と言われると「そうだね」と反省して怒るのをやめる素直なところが愛らしい。

そんな素直で心がきれいなTHE8にメンバーも逆らうことができず、甘やかされている姿がたびたび見られる。特にJUNやDKは、THE8をまるで自分の息子かのようにかわいがっている。『GOING SEVENTEEN』では、「THE8と12人の影」という企画を発案。13人が縦一列に並び、先頭にいるメンバーの行動を“影”となってまねしていくという、THE8らしいかわい過ぎる企画なのでぜひ観ていただきたい。

イジられまくり! MINGYU

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抜群のスタイルとビジュアルで、モデルとしても引っ張りだこのMINGYU(ミンギュ)。

とにかくかっこよく、いつでも明るく元気な姿が魅力的なMINGYU。スポーツ系のバラエティでは、持ち前の身体能力を活かして大活躍している。しかし、一見しっかりしていそうに見えて、物を壊したりご飯をこぼしたりしてメンバーたちから「またやらかしたの!?」と呆れられることもしばしば。昨年来日した際、JEONGHANのバッグにラーメンをこぼしてしまい、代わりに自分のバッグをJEONGHANにあげて自分は紙袋で帰国した事件も記憶に新しい。

メンバーからよくイジられており、7月に行われたソウル公演ではMINGYUだけ別の振り付けを教えられるドッキリを仕掛けられていた。また、WONWOOの「ぶっきらぼうでごめん」のようにMINGYUも「セクシーくてごめん」を持ちネタ(?)にしており、先日『SONGS』で披露。MCの大泉洋を爆笑させることに成功した。メンバーにイジられるとすぐ(´・ω・`)←このような表情になってしまうMINGYU。しかし、どんなにイジられてスネたとしてもメンバーにおいしそう過ぎるご飯を作ってあげている。

常にハッピー! DK

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SEVENTEENのメインボーカルでハッピーな雰囲気が魅力的なDK(ドギョム)。

すべてのリアクションが大きく、表情も豊かなのでバラエティでは大活躍。もう言動すべてがおもしろい。「THE8と12人の影」でソゴ(韓国の打楽器のひとつの小鼓)をリズムよく叩きながらスキップする姿がおもしろ過ぎて、以降、たびたび『GOING SEVENTEEN』では、DKのそばに「叩け」と言わんばかりにソゴが置かれている。DK×ソゴの相性が満点だったためか、ついにSEVENTEENのファンミーティングではソゴがグッズ化された。

ラッパーのイ・ヨンジがゲストを自宅に迎えて一緒にお酒を飲むYouTubeの番組『準備したものは特にないけど』にJOSHUAと出演した際には、誰もルールを知らない謎の「手裏剣ゲーム」を披露。一生懸命ルールを説明し、JOSHUAはノリノリで参加してくれていたが、ヨンジからは「なんなのこれ(笑)。絶対やりたくない」と言われていた。常に元気、常に笑顔なDKは、その場にいるだけでまわりを明るく幸せな気持ちにしてくれる。

圧倒的なトーク力・SEUNGKWAN

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SEVENTEENのメインボーカルであり、バラエティ担当でもあるSEUNGKWAN(スングァン)。

これだけおもしろくて個性的な13人が集まっているSEVENTEENの中でも、彼のトーク力とバラエティ力は圧倒的。メンバー全員がSEUNGKWANの芸人並みのおもしろさを認めており、うらやましがっているメンバーもいるほど(※彼らはアーティストです)。

その抜群のトーク力は韓国の芸能界では有名で、SEUNGKWANは単独でバラエティ番組に数多く出演している。人気プロデューサー、ナ・ヨンソクPDのバラエティ番組『出張十五夜』で行われた「HYBE運動会」では、ゲスト側であるにもかかわらず、ナPDの助っ人としてMCを担当し、番組に大変貢献した。

ライブのMCなどでSEUNGKWANが話すときは「今日はどんなおもしろいことを言ってくれるんだろう!」と思わずワクワクしてしまう。歌もダンスも上手でさらにおもしろいだなんてアイドルとしてじゅうぶん過ぎるほど魅力的なのに、さらにSEUNGKWANは“あざとかわいい”という強力な武器も持ち合わせているのでもはや無敵。そのかわいさにCARAT(ファンネーム)だけじゃなく、たびたびメンバーもメロメロになっている。

リアクション王・VERNON

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VERNON(バーノン)はディズニーの王子様のような麗しい見た目でありながら、いつでもどこでも我が道を行くマイペースさが魅力。

『GOING SEVENTEEN』の合宿企画「TTT」などでは、ほかのメンバーがどれだけ盛り上がっていようが、カラオケやゲームで遊び倒していようが、眠ければひとり部屋にこもって爆睡していたりする。

普段は冷静で落ち着いているように見えるが、本当にびっくりしたり喜んだり楽しそうにしているときのリアクションは満点。全身を駆使したVERNONのリアクションがおもしろ過ぎてついつい目で追ってしまう。普段わりとテンションが一定しているからこそ、よけいにおもしろい。また、大の映画好きである彼は、『SONGS』で大泉洋がジブリ作品の声優を務めていることを知ると、誰よりも大きくリアクションをして爪あとを残していた。

そのたくましさはバラエティでも発揮! DINO

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SEVENTEENのマンネ(末っ子)・DINO(ディノ)。長所は12人のヒョン(兄)がいること、短所も12人のヒョンがいること。

バラエティ番組『出張十五夜』では、「兄さんたちは僕の物は奪わないけど、僕のポジティブなマインドと希望を奪います(笑)」と語っていたが、ヒョンたちにイジられ、からかわれながら育った彼は、何を言われてもおもしろい返しができる強くてたくましいスーパーマンネへと成長した。特に歳の近いSEUNGKWANとのプチゲンカはもはや漫才である。

『GOING SEVENTEEN』の「チョンウォヌ日記」という、すべてアドリブで進行しなければいけないドキュメンタリー風番組でDINOが演じたピ・チョリンおじさんをぜひ観ていただきたい。よく韓国ドラマに出てくるお節介なおじさんそのもので、再現率の高さに衝撃を受けた。DINOは別企画のロケで食堂のおじさんと話した際、「こういう場所でアイディアを得ます」と、そのおじさんからピ・チョリンのソースを得ていた。アーティストなのにどこまでもバラエティに本気なDINO。さすが強烈な12人の兄たちに育てられただけある。

パフォーマンスもバラエティも全力で、常にCARATを楽しませてくれるSEVENTEENに感謝の気持ちでいっぱいだ。感動と笑いを届けてくれる彼らのおかげで毎日が本当に楽しい。これからも末長くかっこよくておもしろい13人を推していきたい。

S.COUPS、JEONGHAN、JOSHUA、JUN、HOSHI、WONWOO、WOOZIについては、前編をチェック!


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紺野真利子

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紺野真利子

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