『三四郎ANN0』SPウィークに現れた風間蝮親とは何者なのか

2023.7.6
三四郎ANN0

文=かんそう 編集=鈴木 梢


6月16日放送の『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)スペシャルウィークのゲストに「風間蝮親(かざま・まむちか)」が登場した。

前代未聞の放送となったその模様を詳しくレポートしていきたいのだが、まずは風間蝮親が番組出演するに至った経緯を改めてまとめたい。

風間蝮親が『三四郎ANN0』出演に至った経緯

2022年11月25日放送回
相田周二のもとに有吉弘行こと「マムシの有吉」から相田宅近辺のマンションが写る大量の写真が添付されたダイレクトメッセージが届く。その後、有吉がほかの芸人に相田宅の場所を聞き込み、3枚の写真から住所が特定される。

2022年12月2日放送回
熊手を返却するため花園神社に出かけた相田のもとに、マムシの有吉から相田らしき人物(実際は別人)のうしろ姿が撮影された写真と共に「これ相田?」というダイレクトメッセージが届く。

2023年4月14日放送回
相田宅の郵便受けに、髪型を黒髪と金髪が半々のYouTuberヒカル風にアレンジされた相田の似顔絵と、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のチケットが2枚入った謎のクリアファイルが投函される。たちの悪いファンか、マムシの有吉かの2択の可能性が浮上するも、確証は得られず。

2023年4月28日放送回
4月14日放送の翌日、マムシの有吉のツイッターにて相田の写真の左半分を黒く塗りつぶしたツイートが投稿されるも、相田宅に投函されていた似顔絵とは髪色が左右逆であることが明らかになる。マムシの有吉のツイッター宛てに相田が「マジな話、似顔絵入れました?」というダイレクトメッセージを送るが、マムシの有吉からの返信は得られず。

2023年5月12日放送回
相田のツイッター宛てに「警視庁の風間蝮親」と名乗る人物からのダイレクトメッセージが届く。「これ以上のつきまとい行為は3年以下の懲役、または300万円以下の罰金です。お気をつけください」との警告を受ける。『有吉の壁』(日本テレビ)エンディング前に相田がマムシの有吉に「似顔絵入れましたよね?」と直接尋ねるが「知らないよ。それは風間蝮親に聞いてよ」と言われる。

2023年5月26日放送回
5月19日放送の収録日、相田がマムシの有吉のツイッター宛てに「風間蝮親に一度会えないか?」というダイレクトメッセージを送る。その結果「警視庁の風間蝮親です。それは警視庁にお越しになるということですね? お待ちしております(略)」との返信が届く。

2023年6月2日放送回
スペシャルウィークのゲストに「風間蝮親」が決定する。

……という、半年以上にも及ぶ長い捜査を経て、ついに2023年6月16日、『三四郎ANN0』のスタジオに風間蝮親が現れた。

風間蝮親の捜査、そして事件は解決へ

「警備上の問題」からボイスチェンジャーで声色を変え、サングラスやマスクで顔を隠し、その姿を確認することはできないが、まとった雰囲気からけっして隙を見せない用心深さと底知れなさが窺える。その正体は「警視庁四課所属、沖縄出身の38歳」。同僚からは「ハブ」と呼ばれているらしい。

蝮親いわく「有吉から相田への名誉毀損の被害届が出ている」ということで、有吉の身の潔白を晴らすために今回のゲスト出演を承諾したという。そして、その捜査線上で相田が組織犯罪に関わっているのではないかとの疑惑が浮上していると蝮親は言う。何度も有吉の名前がラジオで取り上げられるたび、不特定多数の人間から誹謗中傷に遭い、名誉毀損を相田から受け、その身の潔白を直接晴らすために蝮親に依頼があったらしい。

蝮親の捜査によって相田宅の近所をうろつく怪しい男の存在が浮上する。その名は「インポッシブルのひるちゃん」こと蛭川慎太郎だった。普段から相田とプライベートで関係があり、相田と最も近い人物としてポストに似顔絵を投函したのではないかと。そして、蛭川が有吉に相田宅の住所を訪ねたのではないかと。加えて、蛭川が犯罪組織に関わっているのではないかと言うのだ。それを受け、すぐに相田が直接その件を蛭川に問いただすが、歯切れの悪い回答が返ってくるばかり。疑惑はますます深まっていく。

ここでリスナーから、有吉のプライベートの行動の奇怪さや、相田宅の便器に付着した「尿石」に対しての並々ならぬ執着についてタレコミメールが続々と届く。あくまで「犯人は有吉である」と疑いの手をゆるめない『三四郎ANN0』リスナーたち。しかし、蝮親の口から「現在、渋谷の自警団をしている」「過去に相田の尿石を採取し粉末状にして使用していた」などの新事実が告げられると状況は一変する。

相田の尿石には違法な成分が混入しており、有吉はそれを間接的に接種してしまっただけだと。すなわち相田が違法な薬物を接種しており、蛭川から違法な薬物を購入、または蛭川が提供した酒類に違法な成分が混入してしていたのではないかと蝮親はにらんでいた。その真偽を確かめるべく、相田が蛭川に直接電話をかけるも否定。しかし、蝮親から蛭川が反社会的組織に所属しているとの厳しい追求があり、蛭川は蚊の鳴くような声で「吉本興業」と自供したのだった。

さらに蝮親は「有吉に罪をなすりつけることで得をしている人物がいる」との見解を示す。蝮親からのリクエストで「若者の流行」についてメールを読み「古い学校のリーダーズ」「ガムテープの原価率」「蝮親は剣道8段」などの話を挟んだあと、事件解決の決定的な糸口となる、ある一枚の写真が蝮親から三四郎へ手渡される。

そこには相田宅のポストを触る、ひとりの男の姿が写し出されていた。その人物とは有吉の後輩であるマシンガンズの「西堀亮」。先日このラジオにゲストで登場し、この件に対して「有吉ならやりかねない」と発言した男だった。

有吉に対するすべての疑惑を晴らし、事件を解決へと導いた風間蝮親。最後に自身の警視庁での階級は「へ」ということを明かし、スタジオをあとにした。しかし、そのべールはいまだ多くの謎に包まれている。次にその姿を現すのはいつになるのか、その答えはマムシだけが知っている。

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かんそう

1989年生まれ。ブログ「kansou」でお笑い、音楽、ドラマなど様々な「感想」を書いている。

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