“変幻自在”を武器にデビュー2年目を駆け抜ける、OCTPATH。グループの歩みとメンバー8人の魅力に迫る

2023.2.26
OCTPATH『Showcase』

トップ画像=OCTPATH『Showcase』より

文=新 亜希子 編集=森田真規


2023年2月8日に1stアルバム『Showcase』をリリースし、全国6都市を巡るライブツアー『OCTPATH JAPAN TOUR 2023 -DISPLAY-』の最中でもある8人組ボーイズグループ、OCTPATH。

本稿では、グループの歩みを振り返りつつ、メンバー8人の個々の魅力を紐解いていく。

OCTPATH
(オクトパス)サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』元練習生の太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、冬馬、四谷真佑の8名からなるボーイズグループ。2022年2月、single『IT’S A BOP』でデビューを果たす。

貪欲に上を目指す地力のあるグループ

2021年4月から6月にかけて放送された『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の元練習生8人によって、同年11月に結成が発表されたOCTPATH。グループ名には、8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンと共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動で常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していくという意味が込められている。

2022年2月9日に『IT’S A BOP』を発表し、オリコン週間チャート1位でメジャーデビューを飾った。以降にリリースしたシングル2作を含め、表題曲のすべてがタイアップに起用されていることにも注目したい。

そして、2023年2月8日に待望の1stアルバム『Showcase』を発表。グループのコンセプトである“変幻自在”を多彩な楽曲で表現した斬新なチャレンジを感じる作品で、コンセプトカラーの白と紫を基調としたアートディレクションも美しい。

OCTPATH - 1st album『Showcase』Trial Listening

同作からも感じられるのは、「期待と想像を超える、裏切る」というOCTPATHの“らしさ”。それもそのはず、彼らはセルフプロデュースも行っており、これまでに開催した3度のファンミーティングや、1stライブ『OCTPATH 1st LIVE -MY PATH-』の演出にも積極的に携わっている。

2月11日にスタートし、全国6都市を巡る自身初のライブツアー『OCTPATH JAPAN TOUR 2023 -DISPLAY-』の前には、メンバー内で会議を行い鋭意制作中であると、さまざまな媒体で明かしていた。

イベントやフェスへの参加などアーティストとしての活動のほか、バラエティ番組への出演や演技にも挑戦。SNSも駆使し、積極的に強みを発信している。しっかりと根を張り、朗らかながらも上を目指して貪欲に進む、地力のあるグループだ。

【4K】OCTPATH - 「Run」Official Music Video

OCTPATH、メンバー8人の魅力に迫る

オーディション中から根強い支持を得ていた8人。パフォーマンスのスキルはもちろんのこと、その人柄や、ひたむきに努力する姿で印象を残したメンバーたちだ。順に紹介したい。

・冬馬(とうま)
1998年2月21日生まれ、インドネシア・バリ島出身。高校までをバリ島で過ごし、日本語、インドネシア語を含む5か国語を話す。ドラム、ピアノ、ギターの演奏が得意で、作詞を趣味としており、過去にはインスタグラムにて、弾き語りや自作曲を披露。歌声にも表れているとおりの穏やかで誠実な青年だが、スケボーやサーフィンが得意なアクティブな一面も。

・海帆(かいほ)
1999年1月24日生まれ、大阪府出身。ラップ、ボーカル、ダンス、いずれも高いスキルを持つオールラウンダーで、バック宙を披露することも。語学や作曲、演出など幅広い分野に興味を持ち、学ぶ意欲が高く、過去にはダンス留学も経験している。関西弁での語り口は、まじめながらもユーモラス。何が飛び出すかわからない、不思議で確固たる世界観の持ち主。

・栗田航兵(くりた・こうへい)
2002年1月27日生まれ、愛媛県出身。きらきら輝く大きな瞳がチャームポイント。明るい性格に加え、気配り上手のトーク上手。ドラマや声優にも挑戦しているほか、にこにこした愛嬌が好感を呼び、バラエティ番組への出演も数多い。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)に個人で出演し、特技のホイッスルボイスを披露するなど堂々と爪あとを残した。

・古瀬直輝(こせ・なおき)
1998年11月11日生まれ、大阪府出身。ダンスの経験が豊富で、グループの振り付けを行うことも。動画編集など、クリエイティブな才能も発揮している。TikTokでは、カバーダンスでの表現力が話題となることも多々。視野が広く、しっかり者のお兄さん的存在で、メンバーのいいところを見つけ、褒めることもたびたび。穏やかな関西弁も魅力。

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・太田駿静(おおた・しゅんせい)
1999年11月6日生まれ、福岡県出身。温かな人柄が見えるような、ほんわかした笑顔がトレードマーク。専門学校で学んだ確かなダンスのスキルはもちろん、オーディションで開花した骨太ながらもまろやかなボーカルの魅力、ドスの効いたラップなど、楽曲をリリースするたびに新たな顔を見せている実力者。

・高橋わたる(たかはし・わたる)
2000年12月3日生まれ、埼玉県出身。韓国での練習生経験を持ち、ダンスを得意としている。「カリスマ彫刻」と評されるビジュアルを自身の強みであると自負し、自分磨きや魅せ方の研究を怠らないとはメンバーの弁。一方、話すとやや抜けた面があり、グループのバラエティコンテンツでは、イケメンに留まらない魅力を知ることができる。

・小堀 柊(こぼり・しゅう)
2003年2月11日生まれ、東京都出身。グループ最年少であり、そのビジュアルや言動には末っ子らしい愛らしさがありつつも、しっかりと自分の意思を伝える芯の強さの持ち主。オーディション中には急成長を見せ、デビュー以降もぐんぐん成長中。表情管理を含め、楽曲の表現において目を引く存在であり、カラフルに変化する髪色にも注目だ。

・四谷真佑(よつや・しんすけ)
2000年2月11日生まれ、神奈川県出身。モデルのようなスタイルと、すっきりとした端正なビジュアルの持ち主。高音域で美しく響く、透明感のあるボーカルを強みとしており、俳優経験も相まっての表現力も強み。穏やかだがOCTPATHに抱く想いは熱く、インタビューなどでその熱を時折のぞかせることも。グループでは、MCとしてまとめ役を担っている。

デビュー2年目のスタートを1stアルバムとツアーで飾り、走り出したOCTPATH。今後もますます加速し、変化していくだろう彼らに注目したい。

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新 亜希子

(しん・あきこ)エンタメ系ライター。音楽・アイドル・映画を中心に、インタビューやレポート、コラムやレビューを執筆。『シネマトゥデイ』『リアルサウンド』『日経エンタテインメント!』ほか。

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