BE:FIRST、デビューから1年2カ月で辿り着いた『紅白』のステージ「どれだけ成長できたのかを証明したい」

2023.1.2


『紅白』で見せた最高のパフォーマンス

かくして始まった『紅白歌合戦』本番。オープニングでのBE:FIRSTは黒い衣装に身を包み、リラックスした雰囲気でペンライトを振っていた。

パフォーマンス直前になっても、その空気は変わらない。ほどよい緊張感に包まれながらも笑顔がこぼれ、カメラに向かって和やかに手を振る。ステージ袖から舞台へBE:FIRSTが移動しているときには、司会の橋本環奈が「RYOKIさんが大泉(洋)さんを大尊敬しているとのことです。事前アンケートによると、発想の角度がユニークで、親しみあふれるオーラも魅力的。いつか作品でも共演したいです」とRYOKIの想いを代弁。思わず大泉が「俺のことを親父って呼んでいいよ!」と呼びかけると、RYOKIはハツラツとした声で「親父!」と応え、提案した大泉自身が照れるひと幕もあった。

ついに迎えたプレデビュー曲「Shining One」の『紅白』スペシャルパフォーマンスは、堂々とした素晴らしいものだった。安定感のある歌のピッチに、想いの乗った一つひとつのモーション。緊張とは異なる厳格なオーラは、まさしく風格というほかないだろう。ダンスブレイクでは、ビートを極限まで削ったサイレントダンスも披露。静寂の中でユニゾンする足跡も、7人の息がぴたりと噛み合っていることを物語る。フル尺でない限られた時間の中で、今できる最高のパフォーマンスを見せつけた。

これまでの濃密な経験が活きた大晦日の舞台

自分たちのパフォーマンスのあとにはメンバー全員で、ウタ「新時代」とディズニースペシャルメドレー「ジャンボリミッキー!」のダンサーに参加。それぞれの主役を引き立てながらも、楽しそうに共演者とパフォーマンスをしていた。

また、「連続してけん玉をキャッチした人の最も長い列」のギネス記録にはSOTAが2番目のプレイヤーとして挑戦。無事に127人やり遂げ、ギネス記録を達成。最後には、18歳以下であるRYUHEIを除いた6人でフィナーレにも登場し、初めての『紅白歌合戦』に爪あとを刻んだのだった。

初出場ながら、『紅白歌合戦』で肝の据わったステージングを見せたBE:FIRST。一つひとつの作品と真剣に向き合うと共に精力的にライブ活動を行い、さまざまな環境でパフォーマンスしてきた経験が活きていることは間違いないだろう。なおかつ、まだ彼らはデビューから1年2カ月しか経っていないアーティストなのである。これからさらなる成長を重ね、日本発のアーティストとして音楽業界に新たな風を吹かせてくれる未来が楽しみでならない。


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ライター_坂井彩花

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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