ダウンタウンの漫才に、大悟が「どんな精神しとるん?」と演者ならではの感想(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

文=てれびのスキマ 編集=高橋千里
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.104より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ツマミになる話』

「影響を受けたもの」という話題で、『伝説の一日』でのダウンタウンの31年ぶりの漫才の話。

あまりにすご過ぎたため、ノブは「あえて影響を受けよう」と、そのときに浜田が履いていた靴(ナイキ エア ジョーダン 1 レトロ HIGH OGの青)を買ったという。ノブ以外にも、大吉や濱家もおそろいだそう。

漫才中、舞台袖に200人はいたと証言するノブ。そのギュウギュウの一番先頭には、おいでやす小田がいたと。ノブ「お前かな?って(笑)」。

ここでサバンナ高橋が「ダウンタウンで漫才しよっていつ決まったんですか?」と絶妙な質問。これに松本が意外な人物の名前を挙げる。

それは、おぼん・こぼん。ふたりが仲直りして漫才をしているのを観て「ふたりでしゃべるのってカッコいい」と思ったことがきっかけだという。

そんな松本は「絶対に時事ネタはやらない」と漫才に対するこだわりを語る。「時事ネタやればウケるじゃない? 浜田が俺を叩いてきたときにウィル・スミスを出せば、ウケるやろうし広げることはできるけど、陳腐じゃない?」。

大悟は、浜田が漫才のときにグレーのパーカーを着ていたのがすごいと言う。なぜなら、グレーの服は汗が目立つから。

どんな事態になって汗をかくかわからない舞台でそれを着るのは「汗をかくわけない」という自信があるからだ、とプレイヤーならではの視点。目から鱗だった。大悟「どんな精神しとるん? (グレーは)一番脇汗が目立つタイプ!」。

また大悟は、ダウンタウンが漫才を終えて舞台からはけるとき「別々に帰ってきましたけど、見た感覚では、松本さんがふぁーって帰っていくところに、戯れた浜田さんが(松本の)肩組んでしがみついて帰ってきた感じ」だったと。すごくよくわかる!

『有吉ぃぃeeeee!』

丹生明里、渡邉美穂、金村美玖、山口陽世の日向坂46チームと『有吉ぃぃeeeee!』四天王が『フォートナイト』で対決。

前日、電話をしながら猛特訓をしたという日向坂46チームは、番組常連の丹生のうまさはもとより、抜群のチームワークで観応えのあるプレイ。

そんな本編もおもしろかったが、いつもながらゆったりとしたオープニングも楽しい。今回は鍋島松濤公園を散策。

タカが常識的なことを知らずに質問すると「本当にね、タカちゃんはそういうところが偉いね。ちゃんと聞くね。“無知の知”っていって、知らないことを聞くって大事なんですよ。知ったかぶりしてるよりはよっぽどいい!」と有吉が笑いながら言う。それに対してトシは「知らな過ぎですよ! 46歳ですよ!」とツッコミ。

有吉が構わず「ちょっと黒柳徹子さんに紹介しようかな?」とつづけると、「知ってますから。トウモロコシ贈る仲ですから」とトシ。「俺なんか『クソババア』って呼んでからNGだよ」と有吉。「言わなきゃよかった……」と天を仰ぐ。ずっとそこはかとなくふざけている感じがいい。 

鍋島松濤公園のトイレを隈研吾が建てたという話になり、「クマ」から篠原勝之、「ケンゴ」から稲妻レッグラリアットの木村健悟、中村憲剛、そこから研ナオコ、トミーズ健、ケント・デリカットと延々名前ボケがつづいていくのがくだらない。それにいちいちツッコんでいたトシ「さぁ、ほか『けん』ないか?(笑)」。

【関連】松本人志「漫才の台本は作らない」ビートたけしとの“特異性”を劇団ひとりが分析


この記事の画像(全2枚)



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。