過去の「ウルトラマン」からの決別とリスペクト

考えれば考えるほど、所せましとマニアックなネタが散りばめられている。そこで気になることがある……それは今作が『シン・ゴジラ』の続編ではないかということだ。
実は1966年の『ウルトラマン』においても、1954年の『ゴジラ』に繋がる裏設定が存在している。1967年に出版された『怪獣大全集1:円谷怪獣のひみつ』(ノーベル書房)によると、科学特捜隊のムラマツキャップは、ゴジラの生態研究で知られる山根博士の助手をしていたことになっている。この裏設定があることを庵野が知っていないとは思えないため、直接的ではなくても、感覚的に繋がりをにおわせてくる可能性は高いだろう。
追い打ちをかけるように、米津玄師による主題歌「M八七」も発表となった。これもウルトラマンの故郷として知られる「M78星雲」が企画段階では「M87星雲」であったことに由来しているとしか言いようがない。
つまりカラータイマーを外すという行為は、これまでの『ウルトラマン』シリーズとは決別した別モノである証拠であり、当初の企画通りに諸事情が加わらないかたちで『ウルトラマン』が実現していたとしたら……という、「もしも~」な世界を描いているのだろう。
樋口真嗣と庵野秀明による、特撮マニアの目線での「成田亨のデザインのままに動くウルトラマンが観たい」という、純粋な想いとリスペクトの表れに感じられるのだ。
【関連】『シン・エヴァ』改8号機のハエたたき状装置の正体は…イーロン・マスクと葛城ミサトの共通点?
【関連】圧倒的な物量『庵野秀明展』に思う。文化とは「90%のカス」のほう
関連記事
-
-
九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「猛暑日のウルトラライトダウン」【前編】
『「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE」~ハイヒールとつけまつげ~』:PR -
九条ジョー舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「小さい傘の喩えがなくなるまで」【後編】
『「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE」 ~ハイヒールとつけまつげ~』:PR -
「“瞳の中のセンター”でありたい」SKE48西井美桜が明かす“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】
「SKE48の大富豪はおわらない!」:PR -
「悔しい気持ちはガソリン」「特徴的すぎるからこそ、個性」SKE48熊崎晴香&坂本真凛が語る“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】
「SKE48の大富豪はおわらない!」:PR -
「優しい姫」と「童顔だけど中身は大人」のふたり。SKE48野村実代&原 優寧の“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】
「SKE48の大富豪はおわらない!」:PR