「プラネット賞」主催の岩井葉介とは
プラネット賞は、私、岩井葉介が設立し、運営をしている。このような賞を運営していると、ありがたいことに取材をしていただいたり、ラジオ番組で取り扱っていただいたりすることがあるのだが、必ず聞かれるのが「岩井葉介という人物は何者なのか」ということだ。
しかし私は、普段放送に関わる仕事をしているわけでもなく、ラジオ業界にコネがあるわけでもなく、番組でよく知られているリスナーだというわけでもない。「岩井葉介という人物は何者なのか」という質問に対しては、少し照れながら「ただのラジオ好きのサラリーマンです」という、いかにも引っかかりのない回答をするしかないのだ。
年齢は30代後半で、ラジカセという、今となっては驚きの名前に「ラジオ」が含まれている家電が存在していた時代に思春期を迎え、当たり前のようにラジオを聴くようになった。
ラジオを聴き始めた当初は、流行りの音楽を聴くためにFMラジオの音楽ランキング番組などを聴き漁り、お気に入りの曲をカセットテープに録音する日々を過ごしていた。小学生のころは、学校が終わったあとに夕方の番組をよく聴いていたのだが、20時という信じられないほど早い消灯時間の家庭に育った自分は、中学に入るころには消灯後、布団に隠れてポケットラジオでこっそり夜帯の番組を聴くようになっていった。
その後、『斉藤一美のとんカツワイド』(文化放送)、『ゲルゲットショッキングセンター』(ニッポン放送)などのワイド番組を毎日聴くようになった。そのことがきっかけで、時々聴く存在だったラジオが習慣に変わり、番組に夢中になって眠れなくなり、深夜ラジオの『UP’S』(TBSラジオ)や『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)と出会い、少しずつそちらの番組を聴くことがメインになっていった。社会人になってからは深夜に起きていることが難しくなり、あまりラジオを聴かなくなっていたのだが、『JUNK』(TBSラジオ)や『オールナイトニッポン PODCAST』を聴き始めたことで、ラジオ熱が復活していった。
「プラネット賞」創設のきっかけ
そんな私がラジオ賞を作ったきっかけは、『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ)を聴いたことだ。この番組の企画「勝ち抜き!東ブクロの嫁決定戦」は、その名のとおり、リスナーが東ブクロさんの嫁になるべく、クイズで対決する内容のコーナーである。回を増すごとにその内容はだんだんエスカレートしていき、ついに東ブクロさんと実際に会ったことがある女性が登場し、東ブクロさんとの夜を赤裸々に語るという内容を放送していた。
そのとんでもない内容に驚き、笑い、興奮し、衝撃を受け、放送を聴き終わった瞬間に、この番組内容をもっと多くの人に知ってもらいたい、そしてなんらかの賞をもらうべきだという感情になった。
しかし、当たり前なのだが、この世界には、芸人が女性のファンと過ごした夜について話をしたという内容に贈られる賞は存在しない。「それならば自分で作るしかない」とは思ったものの、自分がやりたくても、誰も協力してくれないのではないだろうかと不安になっていた。ところが、ツイッターでフォローしている数名のリスナーに相談をしたところ、みんなが「おもしろい!協力しますよ!」と賛成してくれたのだ。
それからというもの、賞のWEBサイトを作ってもらったり、イラストを描いていただいたり、賞について番組に投稿してくれたりと、現在もたくさんのラジオリスナーたちに助けていただいていることで、賞の運営が成り立っている。プラネット賞を創設したことで、ラジオリスナーたちのラジオ愛を実感することができ、私自身、ますますラジオ好きになることができた。「賞をきっかけに番組を聴き始めた」という、うれしい声もいただけた。
ひとつ誤算だったのは、プラネット賞創設のきっかけとなった『タダバカ』が、創設初月の月間賞を逃してしまったことだ。なぜなら『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』の伝説的な「ポケひみ」2時間回が選出されたから。それも、なんとなくさらば青春の光っぽい出来事であり、ますますふたりの放送が好きになった。ちなみに『タダバカ』は、2021年1月に月間賞を獲得するのだった。
【関連】リスナーが“最も印象に残ったラジオ番組”を選ぶ「プラネット賞」アンバサダーに、今年も奥森皐月が就任
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「プラネット賞」2021年年間賞・話題賞
<「プラネット賞」年間賞>
2021年1月〜12月に選出された「月間賞」の中から、プラネット賞選考委員50名が上位3番組に、1位 3P、2位 2P、3位 1Pの得点を付与。最も得点が高かった番組が選ばれる。
<「プラネット賞」話題賞>
2021年1月〜12月に選出された「月間賞」の中から、リスナーの投票により決定する。
投票受付期間:
2月22日(火)0:00〜3月1日(月)23:59
※投票は「プラネット賞」公式ツイッターから関連リンク
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