『呪術廻戦』18巻。秤金次のコンプラ違反の術式とは?

呪術廻戦18サムネ

文=さわだ 編集=アライユキコ


『ジャンプ』大好きライター・さわだが『呪術廻戦』(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)の既刊を1巻ずつ振り返っていく企画。今回は、12月25日に発売されたばかりの18巻。劇場版観るのが先か新刊読むが先か、年末になんて贅沢な悩みだ!(以下考察はネタバレを含みます)。

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芥見下々曰く「コンプラ違反」、秤の術式はなんだろう?

『劇場版 呪術廻戦 0』の話題で持ちきりだが、最新刊18巻をもって累計発行部数6000万部突破とコミックスのほうも絶好調だ。18巻では以前からファンが気になって気になって仕方なかった秤金次(はかり・きんじ)が初登場。羂索(けんじゃく)が始めたバトルロイヤル式デスゲーム「死滅回游」がスタートする。

秤金次の名前は、かなり序盤に登場している。虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)が呪術高専に入学した際には、禪院真希(ぜんいん・まき)が秤のことを「ボンクラが停学中」としており、そのちょっとあとにも五条悟(ごじょう・さとる)は「皆優秀だよ 特に三年 秤」と語っている。髪色こそ違うが、この時点で口髭に鋭い目つきの少しやんちゃなビジュアルも公開されている。

また、直近の17巻では、乙骨憂太(おっこつ・ゆうた)が「ノッてる時は僕より強い」と発言している。もっとも禪院真希(ぜんいん・まき)が「それはナイ」と即ツッコミを入れているので実際はどうなのかわからないが、五条と乙骨に認められていることから相当な強者であることが推測される。そして、2021年1月に放送された『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)に出演した芥見下々の「秤は出したいがコンプラ的にやばい」という言葉で、秤の注目度がアップした。

秤がファイトクラブを主催していることやギャンブル好きであることから、アウトローなほうのコンプラ違反を想像させる。だが、すでに相当なグロ描写にも挑戦しているし、さんざん人が惨殺されているのに、今さらギャンブルがどうこうで登場が危ぶまれるとは考えづらい。別方向のコンプラ案件の可能性が高い。

秤が停学になった理由は、呪術協会の保守派の上層部と揉めたことだ。どうやら古い人間には理解し難いほど「ニューテク」な術式を使用するらしく、パンダはニューテクの代表例として、「呪いのビデオ」を挙げていた。機械に関連する術式なのだろうか、虎杖と軽く交戦した際には、電車のドアのようなものが登場している。これが術式のメインとするのは早計だが、確かに電車がどうこうで……という術式だったら、特定の企業のマイナスイメージになり、コンプラ案件になってもおかしくなさそうだ。

『呪術廻戦』<18巻>芥見下々/集英社
『呪術廻戦』<18巻>芥見下々/集英社(153〜161話)表紙は、秤金次

伏黒は人を殺すのか?

秤とその同級生の星綺羅羅(ほし・きらら)を引き入れ、いよいよ「死滅回游」に突入。ランダムな地点に飛ばされた虎杖たちは、「初心者狩り」と呼ばれるプレイヤーと早くも衝突する。『HUNTER×HUNTER』のグリードアイランド編を彷彿とさせる展開だ。しかし、虎杖と離れ離れになったことで、伏黒恵(ふしぐろ・めぐみ)に闇堕ちフラグが立ってしまう。

そもそも虎杖らが「死滅回游」に挑戦するのは、巻き込まれてしまった伏黒の姉・津美紀(つみき)を救うためだ。「死滅回游」ではプレイヤーをひとり殺すごとに5ポイントを獲得、100ポイントを使用すればルールそのものを作ることができる。もちろんゲームに参加するとはいえ、人を殺すなんてあってはならない。

虎杖らは、すでに100ポイントを持っているプレイヤーに接触し、津美紀がゲームから脱出できるようなルールを作ってもらおうと画策する。しかし、虎杖と別れた伏黒の頭には他のプレイヤーを殺してルールを改正する選択肢が浮かんでいた。

「俺は虎杖とは違う 自分で100点獲ってもいいんだ」

『HUNTER×HUNTER』のキルアや『NARUTO』のサスケなど、『少年ジャンプ』では多くの主人公の親友ポジションが闇堕ちしてきた。その歴史や上記のセリフからも、伏黒の闇堕ちの可能性は低くない。また、作中最強の呪いである両面宿儺(りょうめんすくな)に気に入られている点や、「姉を救うため」という大義名分も闇堕ちしそうなフラグに見えてくる。


「まだ死んでないもんね」

フラグといえば、巻末のバレンタイン企画にも気になるところがあった。キャラクターに送られてきたチョコレートの数の結果が発表されたのだが、3位の五条に芥見下々から「まだ死んでないもんね」のコメントが書かれていた。あくまでお遊び企画の中のコメントであり、真に受ける必要はない。しかし、五条は現在封印されていて、死とは隣り合わせの状況だ。作中の強さの天井として描かれてきた五条を退場させて戦場をカオスにする展開、芥見下々ならやりかねない。

『劇場版 呪術廻戦 0』予告|12月24日(金)公開/主題歌:King Gnu 「一途」

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さわだ

1983年生まれ。ライター、動画企画、動画編集など。柏の近くに引っ越しただけで柏レイソルのファンになれた。