『真犯人フラグ』真相編直前考察。洋一と真帆の関係、瑞穂への疑惑、家族との再会はどうなるのか?…7つの謎で検証



1.二宮を襲った黒パーカーは誰か?

第9話、そして10話、さらに後半第二部がどう展開するか、7つのポイントで考察推測していこう。

林洋一が、暴れて紙袋を放り投げた場面も何が起こってるのかわからない場面だ。
放り投げた紙袋から黒パーカーらしきものが出ている。その後、紙袋から取り出したスマホに、洋一宛てのメールが届いているということは、スマホは洋一のもの。紙袋は洋一が用意したものだろう。
そうなると黒パーカーの男は、洋一だ。

2.襲った男が言った「しちはごじゅうろく」の意味は?

ネット上では、さまざまな考察が飛び交っている。

・エリンギ王・成見沢祐市が死んだのが78歳、だから7×8(エリンギ王)=56(殺された)というメッセージ説。
・瑞穂の「恋愛をするとバカになる」説を聞いた望月が、ぼくは瑞穂に恋をしているがバカになってないと伝えるために掛け算を言ってみせた説。
・「しちはごじゅうろく」はコメンテーターの雫石千春「しずくいしちはる」の「しちは」が一致するから、雫石千春(7×8)が殺した(56)というメッセージ説。


うーん、苦しい。どれも苦しい。襲う場面で「しちはごじゅうろく」と言わなければならない合理的な説明にはならない。
瑞穂への何らかのメッセージの可能性は高いはずで、瑞穂が聞いているカセットテープと関係しているのではないか。
しかも、不可解なことに瑞穂は、この件を警察へ通報しようとする一星を止めるのだ。
課長に心配をかけるからという理由で警察に隠すのはさすがに合理的ではない。夜道で殺されそうになったのだ。しかも、心配をかけるどころか、直接襲われたのだから事件解決の重大な手がかりになるはずなのだ。

瑞穂本人が怪しい存在なのか、それとも「しちはごじゅうろく」のメッセージで瑞穂は何かに気づいて、それは警察には知られてはならないことだったのか。
その両方なのかもしれない。

3.瑞穂への疑惑

そう考えると、瑞穂犯人説が浮上してくる。
第5話で、信号待ちをしていた凌介が押されてあやうく死にそうになったとき、すぐさま助けたのが瑞穂だ。なぜ、瑞穂はそこにいたのか。すぐ後ろにいたとしたら犯人を見ているはずなのに、探そうともしないうえに、そのことに言及しないのは何故か。これは、瑞穂が自分で押して自分で助けたからではないのか。

つまり、瑞穂は、凌介に好かれるために、裏で凌介を追い詰め、表の顔で凌介を助けるマッチポンプを繰り返しているのだ。
瑞穂が押したとすると、宗教団体の教祖様にスマホを捧げた女が、瑞穂だということになる。捧げたスマホには「充さん」からの留守電が入っており、「お前、何考えてんだよ。交差点であの人押したの見たぞ」と言っているからだ。
充(前野朋哉)は、瑞穂が暴走しているのを止めようとしている夫なのではないか。
充が、いかにも凌介を狙ってる男に見えたのは、瑞穂の暴走を止めるために凌介に近づいたからだ。

真犯人フラグ6
瑞穂が怪しい? イラスト/たけだあや

4.林洋一と瑞穂の共犯説

林洋一は、等々力建材の社長令嬢の茉莉奈との結婚を控えている。ところが、真帆が、自分と不倫していたことをバラすと言い出して、洋一は真帆の口を封じる必要がでてきた。
凌介を自分のものにしたい二宮瑞穂と利害が一致して、瑞穂と洋一は協力して真帆を誘拐することにしたのだ。
ところが、誘拐するときに光莉と篤斗もいっしょにいて、しかも顔を見られるかなにかして3人いっしょに誘拐せざるを得なくなったのではないか。

イラスト/たけだあや
洋一はキーマンっぽい。イラスト/たけだあや

5.朋子の押し入れとレンタルルームの中には?

もうひとつ忘れてはいけないのが、朋子の家の押し入れだ。
清明(桑名愛斗)くんが「話したら殺される」とまで言う秘密は何なのか。キスで口止めされてしまった山田コーチ(柿澤勇人)は何を知っているのか。
これも、いまだ明かされず、引っ張りまくっている謎なのだが、もう一箇所、開かれてない場所がある。
レンタルルーム「ハコハコカーニバル」、凌介が書斎として使っている場所だ。鍵を失くしたという場面があったきり、書斎がどうなってるのか、いまだ不明だ。

真犯人フラグ4
なにかを見てしまったらしい朋子の息子が心配!イラスト/たけだあや

6.家族との衝撃の再会はどうなるのか?

第9話の公式「STORY」には、「ついに家族との衝撃の再会」と書いてある。どう再会するのだろうか?
『真犯人フラグ』は2クールあって、まだ前半終了でしかないことを考えると、家族が戻ってきて犯人が捕まって「めでたしめでたし」にはなり得ない。残り10話近くがもたない。
『あなたの番です』にならえば、3人のうち誰かは死んでしまう。そして凌介の反撃編がスタートする。

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7.第二部はどう展開するのか?

『あなたの番です』は、前半、毎週誰かが死んだ。キャッチコピーも「毎週、死にます。」だ。『あなたの番です』のさまざまな部分を継承している『真犯人フラグ』がこの部分だけ違っていて、前半、主要登場人物の誰ひとりとして死んでいないのだ。もしかしたら、これは後半の第二部、毎週誰かが死ぬ展開になってくるのではないか。
「真相編」楽しみである。

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米光一成 (よねみつかずなり)ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学教授/日本翻訳大賞運営/東京マッハメンバー。代表作は『ぷよぷよ』『はぁって言うゲーム』『BAROQUE』『はっけよいとネコ』『記憶交換ノ儀式』等、デジタルゲーム、アナログゲームなど幅広くデザインする。池袋コミュニティ・カレッジ..

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