生後約3カ月のきょうだい猫を保護した話〈偽善でも善ですらなくただ楽しい 子猫を一時預かることは〉

2021.11.12
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文と写真=仁尾 智 編集=アライユキコ


子猫がやってきた。まずは2匹、そしてもう1匹。さあ、忙しくなるぞ!(わくわく)。大好評〈猫歌人〉仁尾智が記録する保護猫観察日記、短歌つき。猫を飼うにあたっての必読書も紹介します。

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きょうだい子猫がやってきた!

この夏、3匹の子猫の一時預かりボランティアをすることにした。これから書くのは、その混乱と喧騒の日々の顛末だ。

ときおり短歌や読んだ本の感想などを交えながらゆるやかに綴りたい。

子猫が家に
仲よしきょうだい

〈偽善でも善ですらなくただ楽しい 子猫を一時預かることは〉

かかりつけの動物病院から子猫たちを預かったのは、7月の末だった。生後約3カ月のきょうだい猫。すでに離乳していた。きょうだいのうち、1匹のオスが少し早く保護されていて、そのオスだけひとまず動物病院のほうで馴らしている最中だったので、あとに保護されたメスとオスの2匹が我が家へやってきた。

7月の末ということで仮の名前をメスが「なな」、オスは「文月」の「文」の字を採って「ぶん」ということにした。様子から見るとなんとなく「なな」が姉で「ぶん」が弟、という感じ。

不思議なもので、名前ってつけてみると、ずっと前からその名前になることが決まっていたみたいになじんだりする。

〈僕たちが猫に名前をつけるとき祈りのように含まれるもの〉

怖がるな、というほうが難しいよ

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