『M-1グランプリ2021』で非よしもと芸人は優勝できるのか?

2021.10.27


『M-1グランプリ2021』1回戦動画で見つけた衝撃的な芸人たち

だが、ここで名前を挙げた人気芸人たちだけに留まらず、まだ見ぬ荒くれ者たちが突然爆発するのが『M-1グランプリ』という大会のおもしろさでもある。YouTubeの『M-1グランプリ』公式チャンネルにアップされている「1回戦TOP3」の動画を何度も観ているのだが、「今までなぜ見つけられなかったのか」と己を呪うほど衝撃的な漫才を披露する芸人たちが大勢いた。

たとえば、9/30東京1回戦で第2位通過だった、女性4人男性1人で構成されたクインテット・ダウ90000。初見殺しのインパクト重視のネタかと思いきや、この組み合わせでしか成立し得ないガールズトークと漫才を組み合わせたネタに味わったことのない興奮を覚えた。調べてみるともともとは8人組のコントユニットで、2020年に旗揚げされたばかりだという。漫才としてのおもしろさと演劇としてのおもしろさが見事に両立していた。

また、9/15大阪1回戦で第2位通過のコンビ・ナナにも度肝を抜かれた。互いの見た目を何かに形容しながら自己紹介をしていく、オーソドックスな漫才を披露していたのだが、「人生で一回も観たことないのになんかわかる」の究極系ともいえる繰り出すあるあるの精度の高さに心臓を撃ち抜かれてしまった。

最後に紹介したいのが、9/10東京1回戦でコマンダンテ、アルコ&ピースを押さえて第1位通過を果たしたアンコウズ。ファーストインプレッションで圧倒され、それを超えるネタのクレイジーさに一撃でその虜になってしまった。調べてみるとボケのアビコタツヤが運営するYouTubeチャンネルを発見した。その名も『職質キッチン』。「年間500回の職務質問を受けるアビコタツヤ。その正体は元プロの料理人。不審な挙動から作られる最高の料理でお客様を幸せにします」情報量の多さに脳が混乱した。残念ながら2回戦で敗退してしまったが、完全に爪あとを残したと思う。

もはや優勝予想を立てることすら不可能となった『M-1グランプリ』。どんな10組が来ても最高が更新されるのは間違いないと断言できる。「漫才か漫才じゃないか」はもうどうでもいい。熱戦をただ無心で楽しみたい。


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かんそう

1989年生まれ。ブログ「kansou」でお笑い、音楽、ドラマなど様々な「感想」を書いている。

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